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2005 年度 実績報告書

TeVガンマ線スペクトルおよびイメージング観測による銀河系内宇宙線起源の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14204022
研究機関京都大学

研究代表者

谷森 達  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10179856)

研究分担者 窪 秀利  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40300868)
櫛田 淳子  東海大学, 理学部, 助手 (80366020)
キーワード高エネルギーガンマ線 / 超新星残骸 / 宇宙線加速起源 / 衝撃波加速 / チェレンコフ光望遠鏡 / ガンマ線パルサー / ステレオ観測
研究概要

超新星残骸(SNR)は唯一、銀河内宇宙線起源の候補天体として長らく信じられながらその証拠はほとんど発見されていない。また、宇宙物理で標準的な衝撃波理論の観測的証明もほとんど無いのが現実である。しかしASCAによるSN1006からのシンクロトロンX線の発見でその糸口が見えた。続いて同様なSNR、RXJ1713からTeVガンマ線放射の発見、スペクトルからの陽子加速の可能性など大きく進歩した。この計画では発見から精密測定への移行、とくにイメージング能力を複数台のステレオ観測によって大幅に向上することで、形態学的研究を推進することを目的とし、CANGAROOグループの新しい3台の10m望遠鏡を用いてステレオ観測による画像観測を実現する。当研究室は読み出し回路、データ収集系を担当し、今年度は、昨年我々が導入した夜光や宇宙線μをトリガー段階で除去し、エネルギー閾値を下げるため、2台以上の同時ヒットをトリガー段階で取り入れる「ステレオトリガー」を調整し、安定な動作を実現。この開発により従来、トリガーの半分以上あった宇宙線μの大半はトリガーで取り除くことが出来た。また解析の信頼性を上げるためグループ内に2つの独立な解析グループを結成。一つは京大、東海大、甲南大が担当。我々は独自に汎用解析ツールを製作し、煩雑はステレオ解析をシステム化し、解析時間を従来の半分以下にすることが出来た。また性能向上のため、光電子増倍管の波形を記録できるFADCの導入試験を行い、現望遠鏡の夜光の影響を定量的に見積もり、FADC導入により夜光の効果を半分以下に減らし、画像解析の精度が向上できることを示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A Search for sub-TeV Gamma-rays from the Vela Pulsar Region with CANGAROO-III2006

    • 著者名/発表者名
      R.Enomoto et al.
    • 雑誌名

      Astrophys.J. 638

      ページ: 397-408

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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