研究課題/領域番号 |
14204026
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岸本 忠史 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90134808)
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研究分担者 |
味村 周平 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10273575)
小川 泉 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20294142)
阪口 篤志 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70205730)
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キーワード | ニュートリノ / 2重ベータ崩壊 / マヨラナ質量 / 粒子数非保存 / 極低バックグランド / シンチレーション光 |
研究概要 |
^<48>Caの2重ベータ崩壊の研究のため現在進めているELEGANTS VIによる測定を進めることと新しく次世代の検出器としてCANDLES計画をスタートさせた。 ELEGANTS VIはCaF_2結晶を中心とする検出器で奈良県の大塔村の地下500mのトンネル内の大塔コスモ観測所に設置し、計測を続けている。ここ数年の結果をまとめて^<48>Caの2重ベータ崩壊について世界で最も感度の高い結果をえる事が出来、論文にまとめて投稿した。ELEGANTS VIで進めている測定からニュートリノが出ない2重ベータ崩壊のバックグランドの原因を特定することができた。 CANDLESは大型化を計るため、CaF_2結晶を液体シンチレーターに沈めるデザインで大型化とバックグランドの低減を実現する。ELEGANTS VIの測定からバックグランドの最大の原因が^<212>Bi→^<212>Po→^<208>Pbであることが特定出来た。またこれを除去するためパルスの波形を測定する方法を開発し、実際の測定に組み込んでうまくいく事を確認した。CANDLESでは現状から2桁近い向上を目指しており、結晶の低バックグランド化についてメーカーと相談をしながらR&Dを進めた。
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