研究課題
1.低エネルギーガンマ線の発生技術に関する研究昨年度、試験的に製作した「光導波管を用いたレーザー光伝送系」のための偏向部ミラーホルダーの性能評価を行い、改良を加えたものを新たに設計製作した。これは、ジンバル構造を有するアライメント再現性、安定性の優れたものである。また、導波管内への乾燥空気導入系の改良を行い、系を大気中に曝した場合でも比較的容易に高い伝送効率(80%以上)が回復されるようになった。これらの改良、調整により真空チェンバからのレーザー光導入部でパワー1Wの遠赤外光が安定的に得られるようになった。2.高性能光励起遠赤外レーザーの開発に関する研究昨年度に引き続き、Si単結晶を用いた遠赤外レーザー取り出し窓の開発を進めた。精密な光学定数測定を成功させ、その成果を赤外とミリ波に関する国際会議に発表した。今後は、118.8μmでの光学定数測定も行う予定である。3.生成ガンマ線の計測と試験測定遠赤外レーザーの入射による逆コンプトン散乱ガンマ線の生成試験は今年度も引き続き進めた。真空チェンバに導入後のレーザービーム位置とプロファイルを正確に測定するために、Pyroセンサーを真空中で駆動するXZステージを組み込み、測定が行えるようになった。また、ガンマ線の偏光度測定のための計測系の整備を行った。ターゲットの上下左右に4組のプラスチックシンチレーターを配置して、ガンマ線とターゲットの相互作用による対生成の電子、陽電子の角度分布を捉える事によりガンマ線の偏極度の測定を行うことを考えている。これらの中間的報告を赤外とミリ波に関する国際会議で行った。
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Conference Digest of the 29^<th> Intgernational Conference on Infrared and Millimeter Waves
ページ: 209-210
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電気学会"光・量子デバイス研究会" OQD-02-24
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