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2003 年度 実績報告書

空間共有通信のための光線情報の取得と符号化

研究課題

研究課題/領域番号 14205059
研究機関東京大学

研究代表者

原島 博  東京大学, 大学院・情報学環・学際情報学府, 教授 (60011201)

研究分担者 飯田 誠  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (40345103)
苗村 健  東京大学, 大学院・情報学環・学際情報学府, 助教授 (90292896)
相澤 清晴  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20192453)
キーワード光線情報 / 空間共有通信 / 3次元ディスプレイ / イメージベースレンダリング / 情報圧縮 / 多眼カメラ
研究概要

今年度は以下の研究を行った.
(1)多眼レンズアレイを用いた3次元光線空間情報の取得手法に関する検討
光線情報の取得法として特に有望な多眼レンズアレイ方式について重点的に検討を進めた.レンズには,光ファイバを用いた屈折率分布レンズを採用した.特に,レンズアレイにおける結像特性に着目し,前段にさらにフレネルレンズを配することによって,さまざまな視野角,奥行き規模の被写体を撮影可能にした.しかし,このフレネルレンズには奥行き圧縮効果があるため,一般の3次元ディスプレイと同様に「箱庭効果」が付加されてしまうことになる.この光学系で回避できない問題に対して,光線追跡法の考え方を適用し,ソフトウェア的に解決する手法を提案・実装した.実験の結果,光学系の変更によって撮影可能な被写体の種類を増やす一方で,そこで生じる問題をソフトウェア的に解決することが可能であることが示された.
(2)光線情報の構造的特徴を反映した全焦点画像を合成する手法に関する検討
カメラアレイを用いて取得した光線情報に対して,任意視点画像を合成する試みはこれまでに報告されているが,被写体までの奥行きに応じて,焦点ぼけに相当する効果が現れることが知られている.この問題に対して,周波数領域における理論的な検討を進め,さまざまな再構成フィルタに対して異なる焦点ぼけが発生することを明らかにした.さらに,この性質に着目し,さまざまな奥行き仮定に対応する画像群を合成し,それぞれの焦点ぼけを検出する手法を提案・実装した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 高橋 桂太, 苗村 健, 原島 博: "自由視点画像合成における光線情報のサンプリングと被写界深度に関する理論"映像情報メディア学会誌. 57・10. 1292-1299 (2003)

  • [文献書誌] Satoshi Mitsuda, Tomoyuki Yamamoto, Keita Takahashi, Takeshi Naemura, Hiroshi Harashima: "Interactive View Synthesis from Integral Photography Using Estimated Depth Information"SPIE Three-Dimensional TV Video, and Display II. 5243・18. 116-124 (2003)

  • [文献書誌] Keita Takahashi, Takeshi Naemura, Hiroshi Harashima: "Depth of Field in Light Field Rendering"Processing (ICIP2003). 1. 409-412 (2003)

  • [文献書誌] Keita Takahashi, Akira Kubota, Takeshi Naemura: "All in-Focus View Synthesis from Under-Sampled Light Field"International Conference on Artificial Reality and Telexistence. 249-256 (2003)

  • [文献書誌] Tomoyuki Yamamoto, Takeshi Naemura: "Real-Time Capturing and Interactive Synthesis of 3D Scenes Using Integral Photography"IS&T/SPIE Electronic Imaging 2004. 5291A-16. (2004)

  • [文献書誌] Takeshi Naemura, Masahide Kaneko, Hiroshi Harashima: "Image Processing Technologies ‥ Algorithms, Sensors, and Appications"Marcel Dekker Inc.. (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2014-04-02  

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