研究分担者 |
大即 信明 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40211106)
辻 幸和 群馬大学, 工学部, 教授 (50048922)
関 博 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40120919)
上田 多門 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00151796)
睦好 宏史 埼玉大学, 工学部, 教授 (60134334)
|
研究概要 |
本研究は,社会基盤構造物の中からコンクリート構造物をとりあげ,維持・管理システムを構築することを目的としたものである。本年度は以下の項目について研究を行い,成果を得た。 ・中性化と塩害(内的)の複合劣化が既設コンクリート構造物の性能に及ぼす影響について,過去の事例を調査するとともに,当時の設計法との関連について明らかにした。 ・コンクリート中の全塩化物イオン、固定化塩化物イオン、自由塩化物イオンの濃度を、それぞれ電気泳動法により測定した。これらの測定値は、長期間塩水に浸漬した既往の研究結果と整合することが明らかとなった。 ・コンクリート構造物の維持管理システムを確立するために,荷重が作用するコンクリートの一軸圧縮時の吸収エネルギーとAE波形パラメータに強い相関があることを明らかにした。 ・耐力低下したRC部材について,FRPシート,鋼板を用いてせん断補強を行い,その補強効果を実験により明らかにした。 ・劣化したコンクリート部材の力学的挙動をコンクリートの平均構成則を用いて,ひび割れの評価を行うとともに鉄筋とコンクリートの付着劣化を明らかにした。
|