研究課題/領域番号 |
14205127
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高橋 成年 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70029875)
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研究分担者 |
武井 史恵 大阪大学, 産業科学研究所, 教務職員 (30252711)
周 大揚 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (00324848)
鬼塚 清孝 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (10244633)
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キーワード | デンドリマー / 白金アセチリド / ポルフィリン / エネルギー異動 / 有機金属高分子 / ポリイソシアニド / キラル高分子 / らせんキラリティ |
研究概要 |
新物質の創製や新機能材料の創出には、ミクロな原子・分子とマクロな材料との中間にあるメゾスコピックな視点からのアプローチが重要である。本研究では、従来の機能材料研究のようにミクロな分子を非結合的な配列や超分子構造によって組織化しマクロな材料に導くのではなく、ミクロな分子を化学結合によって連結しメゾスコピックサイズの巨大分子を構築し、それに由来する独特の機能を引き出そうと考えた。特に本研究では、有機遷移金属化合物の構造柔軟性と独特の反応性を活用して、明確な化学構造と立体構造及び多様な次元構造とそれに基づく特有のコンフォメーションを特徴とするメゾスコピックサイズの巨大有機金属分子を設計・合成し、その新機能の探索を行う。この研究計画に従い、本年度は、特にデンドリティック構造をもつ巨大分子とらせんキラルな高分子に焦点をあて、下記の研究成果を得た。 1)オポルフィリンを核に、白金-アセチリドを基本骨格とする第1,2および3世代デンドリマーをコンバージェント法で合成することに成功した。各世代デンドリマーの光化学的な性質を可視・紫外、蛍光スペクトルなどで検討した結果、白金アセチルド部からオポルフィリン核への分子内エネルギー移動を観測した。 2)外部刺激に対して応答する有機金属高分子の合成を目的にフェロセンを置換基として持つ光学活性イソシアニドを合成し、白金-パラジウム2核錯体を開始剤に重合させ、らせんキラルなポリイソシアニドの合成に成功した。それらの比施光度やCDスペクトルから、(S)-体モノマーから得られたポリマーは右巻の、また、(R)-体モノマーから生成したポリマーは左巻のらせん構造を採っていることが分かった。
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