研究課題
基盤研究(A)
音速近くの流れに対する数値計算と実験研究を行い、以下の研究成果を得た。1.非構造格子を用いた内製CFDソフト(TAS-code)の高度化を進め、遷音速航空機周りの流れの解析と設計を行う有用なツールを構築した。2.随伴方程式を用いた効率よい直接最適化コードを開発した。遷音速機の翼とエンジンナセルおよびバイロン部の空力設計に適用し、工学的に重要な知見を得た。3.高性能な遷音速旅客機開発のためのツールとして、遺伝的アルゴリズムおよびデータマイニング等を用いた効率よい多分野複合最適化コードを開発・整備した。4.CFDの抵抗値予測精度を改善する方法を開発した。これにより、遷音速機の精度に敏感なウイングレット最適化問題も行えるようになった。5.マッハ数0.98で飛行する航空機を空力最適化を施した。その結果、揚抗比が25%程度改善され、高遷音速域での空力性能の優れた翼形状の一般条件の知見を得た。6.惑星大気突入カプセルが遷音速付近で動的不安定性を示すことについての数値解析を行い、それを基にカプセルの動的安定特性の予測手法を提案した。7.高速飛翔物体の底面背後に生ずるベース流れについて、LES/RANSハイブリッド手法を用いて解析し、遷音速領域での時間変動特性が亜音速・超音速とはまったくことなるものであることを示した。8.宇宙往還機の遷音速域での舵の逆効き現象につき、TAS-codeで原因を特定するとともに、逆効き問題解決のための形状修正法を提案した。9.弱い衝撃波の挙動に付随する様々な現象に関して、実験的・数値的手段により解明研究を進めた。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (12件)
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