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2004 年度 実績報告書

ジベレリン受容体の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14206015
研究機関東京大学

研究代表者

山口 五十磨  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00012013)

研究分担者 中嶋 正敏  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (50237278)
キーワードジベレリン / 受容体 / アズキ / Gタンパク質 / GA 2-oxidase
研究概要

活性型ジベレリンに特異的な結合活性を示すアズキ黄化芽生えのタンパク質(アズキGBP)の精製をすすめて、22万倍に比活性を高め、この画分のSDS-PAGEで検出される主なタンパク質の部分アミノ酸配列を解析し、これらのペプチドに対する抗体を調製した。得られた抗体は、いずれも活性画分のジベレリン結合活性を阻害しなかった。また、GBPと非常に近い分子量を持つジベレリン2-オキシダーゼ(GA2ox)の遺伝子5種をアズキ胚軸からクローニングし、その発現タンパク質を用いてジベレリン結合活性を検定したところ、4種のクローンがアズキGBP同様Coイオン存在下で活性型GAであるGA4に高い結合活性を示した。これらの全ての発現タンパク質に交差反応を示し、そのGA結合活性を阻害するポリクローナル抗体を調製し、アズキGBP画分のGA結合活性を阻害するか否かの検討を行ったところ、全く阻害しなかったことから、アズキGBPはアズキ胚軸で発現しているいずれのGA2oxとは異なることが明らかとなった。
一方、ある植物のジベレリン非感受性矮性変異体の原因遺伝子(RXと仮称)が、受容体として機能している可能性が考えられたことから、この発現産物についてGA結合活性を検定したところ、活性型GAに特異的な結合を示すことを確認した。この原因遺伝子がコードしているタンパク質がジベレリン受容体の一つである可能性が高い。
他方、前年度報告した、酵母3量体Gタンパク質GαのScGPA1とAtGPA1のキメラを発現する組換え酵母を用いたGαとカップルするGA受容体の検索においては、有望な遺伝子は検出されていない。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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