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2005 年度 実績報告書

衛星画像と無人ヘリコプター画像をシームレスに結合した農地環境モニタリング

研究課題

研究課題/領域番号 14206029
研究機関北海道大学

研究代表者

寺尾 日出男  北海道大学, 名誉教授 (50001467)

研究分担者 野口 伸  北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40228309)
石井 一暢  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (70301009)
谷 宏  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (80142701)
近江谷 和彦  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (80002062)
キーワード産業用無人ヘリコプタ / マルチスペクトルイメージセンサ / 精密農業 / GIS / 衛星画像 / リモート・センシング
研究概要

本研究で開発したリモートセンシングシステムを用いて,小麦ほ場のセンシングを行った。入射光である環境光量と,イメージングセンサの制御項目であるCCDゲイン,露光時間で画像を補正し,絶対量として扱える正規化反射率を導出した。また,小麦ほ場に存在する防除畝を画像中から自動で認識・除去できるアルゴリズムを開発した。小麦ほ場のセンシング試験では,地上での調査項目としてSPAD値と穂水分を実測し,生育推定のグランドトゥルースとした。マルチスペクトル画像から得られる正規化反射率を用いてNDVIとGNDVIを算出し,重回帰分析の説明変数とした。その結果,推定モデルの決定係数は穂水分が0.77,SPAD値が0.85であり,極めて高精度の推定が可能であった。また,得られた推定モデルにより,穂水分,SPAD値それぞれのほ場マップを生成した。
さらに広域を撮影することで,リモートセンシングの作業能率向上を図った。まず,撮像範囲を広くとるため,イメージングセンサに広角レンズを装着した。広角レンズを使用して撮影した画像には,レンズ収差による歪みが生じたため,幾何的な補正が必要となった。そこで,多項式近似によるレンズ歪みモデルを当てはめ,キャリブレーションによりレンズ歪みの特性を同定した。また,これまでの機体直下を撮影する方式を改め,カメラに俯角を持たせた状態での撮影を行った。これにより,一度に広域をセンシングでき,作業効率は大幅に向上した。この方法で小麦のセンシング試験を行い,穂水分とSPAD値の推定を行った。その結果,決定係数は穂水分が0.71であり,SPAD値が0.79と十分な推定精度を示した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] マルチスペクトルイメージングセンサを用いた生育診断システムの構築(第1報)2006

    • 著者名/発表者名
      石井一暢
    • 雑誌名

      農業機械学会誌 68(3)(印刷中)

  • [雑誌論文] マルチスペクトルイメージングセンサを用いた生育診断システムの構築(第2報)2006

    • 著者名/発表者名
      杉浦 綾
    • 雑誌名

      農業機械学会誌 68(3)(印刷中)

  • [雑誌論文] ヘリコプタベースリモートセンシングを利用した馬鈴薯生育のばらつきの解析と対策2005

    • 著者名/発表者名
      横堀 潤
    • 雑誌名

      農業情報研究 14(1)

      ページ: 1-10

  • [雑誌論文] Remote sensing technology for vegetation monitoring using an unmanned helicopter2005

    • 著者名/発表者名
      Sugiura, Ryo
    • 雑誌名

      Biosystems Engineering 90(4)

      ページ: 369-379

  • [雑誌論文] ヘリコプタベースリモートセンシングのための飛行モニタリングシステム2005

    • 著者名/発表者名
      杉浦 綾
    • 雑誌名

      農業機械学会誌 67(2)

      ページ: 86-92

  • [雑誌論文] Agricultural infotronics based on remote sensing technology2005

    • 著者名/発表者名
      Noguchi, Noboru
    • 雑誌名

      Proceedings of First Asian Conference on Precision Agriculture CD

      ページ: 236-241

  • [図書] 精密農業2006

    • 著者名/発表者名
      野口伸
    • 総ページ数
      197
    • 出版者
      朝倉書店
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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