研究課題/領域番号 |
14206033
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
長谷川 信 神戸大学, 農学部, 教授 (60107985)
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研究分担者 |
平松 浩二 信州大学, 農学部, 助教授 (80238386)
菅原 邦生 宇都宮大学, 農学部, 教授 (50091947)
古瀬 充宏 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (30209176)
斉藤 昇 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (40211924)
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キーワード | ニューロペプチドY / 摂食調節ホルモン / 神経ペプチド / 食行動誘起機構 / 鳥類 / NPY受容体 / 肉用鶏 / 卵用鶏 |
研究概要 |
[本年度の研究目的・研究実施計画] 動物の食行動誘起機構の解明を最終目的として、2系統の家禽(肉用鶏と卵用鶏)を用いて、まず、脳おけるNPY並びにNPY受容体の存在とそれらの産生神経核を確認する。次に、脳におけるNPYの薬理作用の検討を行う。 [研究によって得られた新たな知見等の成果] 肉用鶏においては、産卵鶏に比べ、NPY並びにその受容体の発現量が相対的にかなり高いことが充分予想されたことから、1.及び2.の対象を肉用鶏とし、3.のそれを卵用鶏とした。 1.脳におけるNPYの存在とその産生神経核の確認 肉用鶏の脳からNPYのcDNAをクローニングして、脳の各神経核におけるそのmRNAの定量を基に、その産生部位、即ちNPYの産生神経核を明らかにすると共に、その遺伝子構造を解析した。また、NPYに対する抗体を用いて、その脳内分布を免疫組織学的に確認した。 2.脳におけるNPYの受容体の存在とその標的神経核の確認 肉用鶏の脳からNPY受容体のcDNAをクローニングして、脳の各神経核におけるそのmRNAの定量を基に、その産生部位、即ちNPYの標的神経核を明らかにすると共に、その遺伝子構造を解析した。また、蛍光色素或いは^<125>Iで標識したNPYを用い、その受容体の脳内分布を組織化学的に確認した。 3.脳におけるNPYの薬理作用の検討 卵用鶏を用いて、NPYの脳の各神経核への投与によるin vivo実験並びに脳神経細胞を用いたin vitro実験を行ない、NPYの摂食促進作用の用量依存性及びその作用部位(即ち、標的神経核)を確認した。
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