研究課題/領域番号 |
14207012
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
浅野 喜博 愛媛大学, 医学部, 教授 (70114353)
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研究分担者 |
松本 哲 愛媛大学, 医学部, 助手 (90363233)
加納 誠 愛媛大学, 医学部, 講師 (10116923)
四宮 博人 愛媛大学, 医学部, 助教授 (80162618)
丸山 砂穂 愛媛大学, 医学部, 教務職員 (10301326)
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キーワード | リステリア菌 / 自然免疫 / 獲得免疫 / サイトカイン / T細胞サブセット |
研究概要 |
病原体感染(特にリステリア感染の場合)により病原体とAPCとの間の相互作用により、APCに感染による変化が生じ、このためにT細胞プールのTh1T細胞前駆細胞の頻度が増加する。このステップは抗原非依存性で、したがって抗原非特異的である。さらに、感染によるこのシフトにはIL-12の存在は必須ではない。Th1あるいはTh2T細胞前駆細胞は、一般的には抗原によるT細胞レセプターの刺激と誘導サイトカイン(IL-12あるいはIL-4)により、Th1あるいはTh2T細胞へ分化する。したがって、このステップは抗原特異的である。感染個体では、このステップによるTh1への分化は、IL-12の関与を必要としない経路でも行われる。感染時に、このIL-12を必要とする経路と必要としない二つの経路の存在は申請者たちが初めて指摘した点であり、病原体感染における宿主免疫応答を理解する上で重要なポイントであると考える。感染病原体により誘導されるこの一連の宿主応答が、病原体のどのような遺伝子が関与し、宿主のどのような遺伝子が関わっているかが、次に解決すべき重要な点である。この問題に関しては、リステリア菌の一個の遺伝子機能を欠失した変異株のパネルと、種々の免疫系遺伝子を欠くノックアウトマウスを用いて解析中である。トランスポゾン挿入でランダムに細菌遺伝子を破壊することにより作成した3000株からなる変異菌株パネルを用いて解析した結果、細菌感染抵抗性を宿主に賦与する(Th1T細胞の誘導)機能を欠失した変異株および、宿主免疫応答を抗アレルギー状態へ誘導する(Th2T細胞の誘導抑制)機能を欠損する変異株を分離することに成功した。
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