研究課題/領域番号 |
14207013
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岩本 愛吉 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10133076)
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研究分担者 |
小田原 隆 東京大学, 医科学研究所, 助手 (40204218)
中村 哲也 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30189047)
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キーワード | HIV / ワクチン / エピトープ / CTL / テトラマー |
研究概要 |
1.HLA A24を持つ患者の未治療時の血漿中HIVについてCTLエピトープのシーケンス解析を行い、どのA24拘束性CTLエピトープが生体内で受ける免疫学的選択圧により変異をきたしているかを解析した。現時点で、40数名のHLA A24を持つ患者、30数名のHLA A24を持たない患者のHIVについてCTLエピトープ解析を終了し、6種類のCTLエピトープの中でA24の有無と強い相関のあるアミノ酸の変異が複数見いだした。この事実は、HIV感染の分子疫学を考える上で大変興味深い発見であり、現在データの集計・解析にあたっている。 2.ペプチド添加自己樹状細胞をワクチンとして接種する臨床試験の実施に関しては、2002年9月9日の医科学研究所治験審査委員会で承認を得た。現在、医科学研究所附属病院に通院するHIV感染者のうち、本臨床試験の参加条件を満たす症例に情報提供を行い、参加希望者を募集している段階である。平成15年度より実施できる見込みである。 3.未固定のHIV感染細胞をソーティングするために、P3実験室内のフローサイトメーターの改修を行った。実験室内へのエアゾール漏れのないことを確認し、医科学研究所安全管理委員会から実験実施の許可を得た。平成15年度より実験を開始する予定である。 4.HIVに対する細胞性免疫応答をより包括的に理解するために、HIVの遺伝子産物の全長をカバーするオーバーラップペプチドを作成した。平成15年度からELISPOTアッセイによる解析を開始する予定である。
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