研究課題/領域番号 |
14207016
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小泉 昭夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (50124574)
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研究分担者 |
鈴木 倫保 山口大学, 医学部, 教授 (80196873)
松田 昌之 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (80026947)
橋本 信夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (40135570)
野崎 和彦 京都大学, 医学研究科, 講師 (90252452)
吉永 侃夫 京都大学, 医学研究科, 助教授 (30025663)
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キーワード | 脳動脈瘤 / 家族性 / 遺伝子解析 / 多発家族 / MRI / 連鎖解析 / SNPs / リスク要因 |
研究概要 |
京都大学では、現在まで、近畿北陸地方の病院で885名の患者を対象に家族歴調査を行い,そのうち563名から協力を得た。家族歴を有する79名を対象に親族にMRIを行い,最終的に9家系(0.15%)に3名以上の多発家系を見出した。また,同時に主治医による思い出し調査で5家系が多発家系として思い出され、この家系に対してMRIを行い最終的に14家系を確立し、現在も検索を継続中である。 滋賀医科大では、1991年1月から2001年6月までの期間に、滋賀医科大学脳神経外科に入院した破裂脳動脈瘤患者211名(男66名、女145名)について、患者自身あるいはその家族にアンケート調査を行い・患者の血縁者におけるくも膜下出血の罹患の有無を調査した。その結果,16名において家族歴が判明し、さらに調査中である。2001年6月以後の破裂脳動脈瘤症例が17例あり、さらに1991年以後の未破裂脳動脈瘤患者77名についても家族発生の脳動脈瘤の有無について調査する予定である。 山口大学脳神経外科における1996年から2002年の入院診療録から脳動脈瘤症例を選び出し、家族歴を調べた。その結果を報告する。脳動脈瘤症例173例のうち、脳動脈瘤症例は3名以上の脳動脈瘤を有する家系は2家系(1.2%)に見出された。11家系のうち8家系は2名または3名のうち1名がくも膜下出血で死亡していた。 上記家系を収集するとともに遺伝子解析に着手した。既に報告されている7番染色体への連鎖を検討し、14家系中11家系で7番染色体への連鎖は証明されず、日本人家系の大部分は連鎖しないものと結論された。
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