研究概要 |
・X染色体多型マーカー 当教室で発見報告したDXS10011について,サンプル数を増やして集団遺伝学的検索を実施し,遺伝子頻度などのより信頼性の高いデータを公表した。また,その中で見つかった3種の新規な変異型について,塩基配列などの詳細を報告した。 ・Y染色体多型マーカー 2001年に引き続きDYS443,DYS444,DYs445の3種の新規のSTR多型マーカーを発見報告した。これらのDYS441,DYS442,DYS443,DYS444,DYS445のY染色体上の新規多型性STR5種を,同時に検出するためのMultiplex PCR法を確立した。また,血痕や精液斑などの法医学的資料からの個人識別に,この方法が十分応用可能であることを確認した。当教室で発見したYfm1が,種々の実験結果からY染色体長腕に局在する多型性のあるマルチコピーマーカーであることを報告した。
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