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2003 年度 実績報告書

消化器癌における細胞間相互作用の解明 ポストゲノム研究の一方向性としての癌細胞のepigenetic changeの重要性

研究課題

研究課題/領域番号 14207050
研究機関群馬大学

研究代表者

桑野 博行  群馬大学, 医学部, 教授 (90186560)

研究分担者 志村 龍男  群馬大学, 医学部, 助手 (00282393)
加藤 広行  群馬大学, 医学部, 講師 (70224532)
浅尾 高行  群馬大学, 医学部, 助教授 (40212469)
キーワード消化器癌 / co-culture / 細胞間作用 / 癌関連遺伝子 / RT-PCR / p53 / HLA-DR / gap junction
研究概要

In vivoにおける癌細胞と正常細胞とのcell to cell interactionの解明
(1)ヌードマウスの直腸粘膜に腫瘍細胞を直接注入する実験系を開発した。この方法は同所性の腫瘍として転移実験に用いることが可能であるのみでなく、長時間にわたり、正常細胞と接種した癌細胞が接触するため、正常上皮に及ぼす癌細胞の影響を検討できた。ヌードマウス直腸腫瘍組織に隣接した正常上皮で異型上皮を認め、免疫染色にて検討、ある種の腫瘍細胞は正常組織に対して異型成を促すことが示唆された。
(2)異種動物においてもこの現象の再現性があるかどうかを確認するためにヌードラットを用いて直腸腫瘍のモデルの実験を行った。1種の大腸腫瘍が生着したが細胞の異型成上皮は認めなかった。
(3)正常胃粘膜組織と癌細胞、そして肝組織と癌細胞が接触する実験系を開発した。接触部位の正常胃粘膜組織および肝組織の形態変化を認めなかった。
(4)ヒト正常粘膜をヌードマウスの体内で再現する実験系を開発した。ヒト食道正常上皮においては皮下組織に移植し2ヶ月生存していることを確認している。癌細胞と併存させてその変化を観察する予定である。またこのモデルを用いて発癌モデルを開発中である。
In vitroにおける癌細胞と正常細胞とのcell to cell interactionの解明
ヒト食道培養細胞とヒト食道不死化細胞のco-cultureを行う系を開発した。
ヒト食道培養細胞とのco-cultureでは不死化細胞に形態上の変化を認めなかった。また、浮遊細胞系の胃癌細胞、肺小細胞株とのco-cultureでも形態上の変化は認めなかった。現在、条件を変えて形態および発現の検討中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kuwano H, Masuda N, et al.: "The subepithelial extension of esophageal carcinoma for determining the resection margin during esophagectomy"Surgery. 131. S14-S21 (2002)

  • [文献書誌] Kuwano H, Nakajima M, et al.: "Distinctive clinicopathological characteristics in esophageal squamous cell carcinoma"Annals of Thoracic and Cardiovascular Surgery. 9. 6-13 (2003)

  • [文献書誌] Fukuchi M, Fukai Y et al.: "High-level expression of the Smad ubiquitin ligase Smurf2 correlates with poor prognosis in patients with esophageal squamous cell carcinoma"Cancer Research. 62. 7162-7165 (2002)

  • [文献書誌] Miyazaki T, Kato H, et al.: "EphA2 overexpression correlates with poor prognosis in esophageal squamous cell carcinoma"International Journal of Cancer. 103. 657-663 (2003)

  • [文献書誌] Fukuchi M, Nakajima M, et al.: "Increased expression of c-Ski as a co-repressor in transforming growth factor-beta signaling correlates with progression of esophageal squamous cell carcinoma"International Journal of Cancer. 108. 818-824 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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