研究課題
基盤研究(A)
1)膀胱癌において、1000例規模のアウトカム研究を終了させ、術前化学療法が有益と思われる症例の選定が重要であることや化学療法後のサロゲートエンドポイントとして原発巣のダウンステージングが有用であることを示した。また、膀胱癌にて近年問題化している化学療法耐性の克服のために、膜胱癌特異的に上昇している活性酸素種(ROS)解毒作用をもつNADH quinone oxidoreductase-1(NQO1)酵素に注目し、その阻害剤であるDicoumarolによってシスプラチン等の抗癌剤の抗腫瘍効果を増強する知見を見出し、解析の結果、Dicoumarolの細胞障害活性はp53-p21経路を介した細胞周期停止機構を阻害し、その結果JNKを活性化することでmitochondriaを介したapoptosisを誘導することが判明し報告した。また、膀胱癌の発生や進展に関与すると思われる遺伝子多型に関しても検討を行い、GPX1遺伝子、CCND1遺伝子、PIG3遺伝子における多型がその発生やアウトカムと関連することを報告した。2)腎癌では臨床経過の明らかとなっている腫瘍組織を用いたC-DNA microarray解析より、腎細胞癌の予後に相関する遺伝子を10種類同定し、その機能解析を進めている。また、1000例規模の腎摘出後のアウトカムを調べる後ろ向き多施設研究も開始した。3)前立腺癌では、日本人の前立腺全摘標本を用いてtissue microarrayを作成し、前立腺癌の予後と相関のある前立腺癌関連分子の発現を検討した。臨床検体より得られた癌組織よりXenographt modelを作製し前立腺癌がアンドロゲン受容体変異によりホルモン治療抵抗性を獲得するメカニズムの解明を行った。そのほかに日本人前立腺癌の発生や予後と相関する遺伝要因として、CCDN1、SRD5A2、IGFBP-3、PSA、CYP11A1、LPL、IGF1、CYP3A5遺伝子の遺伝子多型が関与している可能性を示した。
すべて 2006 2005 2004 2003 2002
すべて 雑誌論文 (48件)
Clin Cancer Res. 12
ページ: 139
Cancer Lett. (in press)
Jpn J Clin Oncol. 36
ページ: 116
Oncogene (in press)
Clin.Cancer Res. 12
ページ: 139-143
Cancer Lett. in press
ページ: 116-120
Int.J.Oncol. 26
ページ: 225
Jpn.J.Clin.Oncol. 35
ページ: 158
Int.J.Clin.Oncol. 10
ページ: 133
Cancer Lett. 225
ページ: 237
Urology. 66
ページ: 332
Cancer Res. 65
ページ: 9611
ページ: 225-231
ページ: 158-161
ページ: 133-138
ページ: 237-243
Urology 66
ページ: 332-337
ページ: 9611-9616
Eur Urol. 45
ページ: 176
Jpn.J.Clin.Oncol. 34
ページ: 14
Int.J.Cancer 110
ページ: 140
J.Urol. 172
ページ: 728
Urology 64
ページ: 74
Int.J.Cancer 112
ページ: 872
ページ: 2410
ページ: 176-181
ページ: 14-19
ページ: 140-144
ページ: 728-732
ページ: 74-78
ページ: 872-876
ページ: 2410-2413
Clin.Cancer Res 8
ページ: 2620
Int.J.Cancer 103
J.Urol. 169
ページ: 2378
Cancer Res. 63
ページ: 4407
Cancer 98
ページ: 1635
Cancer Lett. 202
ページ: 53
ページ: 2378-2381
ページ: 4407-4411
ページ: 1635-1642
ページ: 53-59
Tohoku J.Exp.Med. 198
ページ: 181
Clin.Cancer Res. 8
ページ: 2620-2625
ページ: 181-190