ラットおよびヘアレスラットにウレタン麻酔下で呼吸・循環・体温管理を行い、ながら、腹部の皮膚に変動電場による局所麻酔薬のイオントフォレーシスを実施する。通電には専用の通電電極を開発し、最適な通電条件下のもとで、、腹部の皮下にマイクロダイアリシスプローブを留置してinsituでサンプリングを行い、皮下まで浸透した薬物の濃度を分光光度計で測定することによりイオントフォレーシスの効果を定量的かつ経時的に判定する。 外部電場の発生にはファンクションジェネレーターとハイスピードアンプを用い、正弦波のみにとどまらず矩形波・三角波など種々の波型で連続通電あるいはパルス通電を行う。この実験によりin vivoにおける通電条件の最適化を行い、同時に毛嚢などの皮膚附属器管の有無でイオントフォレーシスの効果がどのような影響を受けるかを検索したならば、粘膜への臨床応用への手がかりを掴む事になるだろう。
|