研究課題/領域番号 |
14208003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 寛道 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60023628)
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研究分担者 |
藤崎 巌 セノー株式会社, 開発本部・製品開発部, 次長(研究職)
松垣 紀子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (00257081)
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キーワード | 体幹深部筋 / レジスタンストレーニング / 総合筋力トレーニング / トレーニングマシン / マシンシステム / 中高齢者 / 大腰筋トレーニング / 腸腰筋 |
研究概要 |
本研究では、人間の基本的な姿勢や運動動作を支える体幹部の深層筋、特に大腰筋や腸骨筋の働きに注目し、これらの筋群を強化するための方法の一つとして、新しい発想に基づく筋力トレーニングマシンを開発することを目的とした。本年度は「体幹深部筋力強化トレーニングマシンシステム」の開発初年度として、「仰臥動作型体深筋トレーニングマシン装置」の開発を行った。このトレーニングマシンは、(1)股関節運動用アーム、(2)肩関節運動用アーム、(3)移動式アーム(回転軸)取付け部、(4)移動式ベッド、(5)電磁式運動負荷装置、(6)動力部、から成り立っている。股関節運動用および肩関節運動用アームには、ある程度弾力性を有したレバーアームを用い、股関節および肩関節の運動が関節の多様な動きと連動できる構造とした。各関節運動用アームは、それぞれ左右一対とした。股関節運動用アームには、フットペダル状の足置きペダルを取り付け、左右の脚が股関節を中心に屈曲・伸展、内転・外転、内旋・外旋などの動きが可能となるようにした。股関節や肩関節を介した運動が、アーム部分の動きと同期して、アームの回転軸が移動することと同じ効果を持たせるために、ベッドを電動的に移動させるシステムを考案した。すなわち、移動式ベッドは、動力装置を用いてアームの回転運動に同期するように水平前後方向に周期性をもった往復運動を行うとともに、ベッド自体が長軸を中心とした左右回転方向の動きができる構造とした。ベッド上の人は、仰臥位姿勢を保ち、脚を固定したアームを回転させる方向に脚伸展または脚屈曲動作と股関節屈曲または伸展動作を組み合わせて力を発揮する。力の発揮は、腰の回転を生かしてさまざまな方向に行うことが可能である。移動式ベッドの多様な動きと回転アームの回転運動の組み合わせにより、随意の姿勢を用いてさまざまな方向に対する筋力発揮力河能となった。
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