研究課題/領域番号 |
14208007
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小林 茂 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30087150)
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研究分担者 |
久武 哲也 甲南大学, 文学部, 教授 (70108968)
田村 俊和 立正大学, 地球環境学部, 教授 (00087149)
石原 潤 奈良大学, 文学部, 教授 (70080265)
内田 忠賢 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (00213439)
村山 良之 東北大学, 大学院・理学研究科, 講師 (10210072)
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キーワード | 外邦図 / 旧日本軍 / 兵要地誌 / 空中写真 / 陸地測量部 / 水路部 / 参謀本部 / 第2次世界大戦 |
研究概要 |
1.国内の資料整備 (1)昨年度刊行した東北大学理学研究科地理学教室蔵の外邦図目録を関係機関に配布した。 (2)東北大学理学研究科地理学教室蔵の外邦図の試行的デジタル化を開始した。 (3)京都大学文学研究科地理学教室蔵の外邦図(総計11,714枚)の目録を作成した。これについては平成16年度に刊行する予定である。 (3)お茶の水女子大学地理学教室蔵の外邦図目録の作成を継続した。 (4)大阪大学文学研究科人文地理学教室では、2003年度に購入した空中写真要図などにつき目録を作成した。 (5)国土地理院蔵の外邦図目録である『国外地図目録』全4巻および『国外地図一覧図』全4巻の電子資料化(主としてPDFファイル)をおこなった。 2.海外の資料調査 (1)2003年9月に、長澤良太(鳥取大)と今里吾之(大阪教育大)がアメリカ合衆国の議会図書館に出張し、昨年度発見した日本軍撮影の空中写真2,100枚のうち、723枚のスキャニングをおこなった。 (2)2003年8月に長谷川孝治(神戸大)がイギリスに別の調査で出張した際に、British Library以外の外邦図所蔵機関であるImperial War Museumでの閲覧条件を確認した。 3.研究会の開催 外邦図を所蔵する大学で2度の研究会を開催した。 (1)2003年6月28日〜29日、京都大学京大会館、総合博物館地図室で第3回研究会を開催した。発表は長岡正利(元国土地理院)、田中宏巳(防衛大学)、渡辺理絵・小林茂(大阪大)・堤研二(大阪大)・源昌久(淑徳大)が担当した。また京都大学東南アジア研究センター、文学研究科地理学教室所蔵の外邦図を見学した。 (2)2003年11月8日〜9日、駒澤大学で第4回研究会を開催した。終戦前後の外邦図に焦点をあて、金窪敏知(元国土地理院長)の紹介のあと、渡辺正(元参謀本部)、中野尊正(東京都立大学名誉教授)、三井嘉都夫(法政大学名誉教授)など当時の関係者の証言を聞いた。また海図については、坂戸直輝(元海上保安庁)の発表があった。 4.ニューズレターの刊行 本研究参加者以外の方々や外邦図所蔵機関に対し、今年度えられた知見を報告するため、冊子を刊行した。
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