研究分担者 |
川口 裕司 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20204703)
高垣 敏博 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00140070)
野間 秀樹 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 教授 (30237870)
佐野 洋 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30282776)
林 俊成 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70287994)
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研究概要 |
この研究では,最新のIT技術及びIT環境を活かし,大学での言語教育で必要とされる専門分野での論文執筆や討論に耐えられる高度な言語教育を可能にするため,情報工学と各言語教育及び言語学の専門家の協力によって,IT技術の言語教育への適用を検討するとともに,言語教育の内容そのものに関しても,計算言語学の最新の成果を応用し,再検討を行う.そして,どこでもいつでも音声トレーニングやビデオを利用できるようにするとともに,学習者間及び学習者と教師との間のコミュニケーションを改善し,協調的な学習をインターネット環境で実現することを目指した。 当初は,研究用のプロトタイプ開発を目的としたが,研究の進展に伴い,本学留学生日本語教育センターで執筆した「初級日本語」をもとに,本格実用日本語e-learningシステムJPLANGの開発を行うこととした。「初級日本語」コンテンツを大幅に拡充した結果,開発した教材は,htmlページ数で1692ページ,音声ファイル20500,画像ファイル2454にのぼる。 また,この教材では中国語(簡体字,繁体字),韓国語,タイ語,ベトナム語,モンゴル語版を同時に開発し,各国からそれぞれの言語で日本語が学べるようにした。 また,語学に特化したLMSを独自開発し,LL機能を含めた語学教育全体を管理・運用することを可能とした。同時に,学習履歴をデータベースに詳細に記録することが可能となり,学習者個人個人に応じた学習を可能とすることが期待できる。 なお,JPLANGは,2005年4月から正規授業での運用を開始した。
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