研究課題
今年度は本研究の2年度であり、本格的な研究を推進した。その研究実績は次の通りである。本研究の目的は、広域映像配信システムを共同開発し、情報ネットワークを利用した総合的学習に関して、優れたモデルを提示することにある。そこで、岐阜県の「自然共生研究センター」の生態学の専門家の協力と指導のもとに、総合的学習のモデルとして、生物と自然環境(河川)との生態系を実地調査し、生態系の維持から環境教育まで発展させる研究を実施した。この研究は、国内での農村部と都市部の両方での比較研究を目指しているが、今年度は農村部の川島小(岐阜)で実践した。また、こうした生態学のアプローチでは、自然環境ばかりでなく、国際間での文化差を含む総合的学習のモデルを示すことができる。今年度は、アフガニスタンと日本を、遠隔対話環境の一つである「ハイパーミラー」で接続し、環境を題材とした実践を行った。さらに、これらの総合的学習では教師と学習者、及び学習者同士のコミュニケーションが必要であり、支援するツールを開発した。具体的に、主要な研究実績を列挙して示せば、次のようになる。(1)広域映像配信システムの重要性(2)専門家と実践者によるデジタル教材の開発と評価(3)河川を題材とした総合的学習における実践と評価(川島小)(4)総合的学習におけるコミュニケーションツールの開発(5)環境を題材とした遠隔教育実践-アフガニスタンと日本をハイパーミラーで結んで-以上の今年度の研究実績は、来年度当初に中間報告書として発刊予定である。
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