研究課題/領域番号 |
14208016
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (40000294)
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研究分担者 |
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00114893)
西端 律子 大阪大学, 人間科学研究科, 助手 (20249816)
内海 成治 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (80283711)
黒田 卓 富山大学, 教育学部, 助教授 (80262468)
森川 治 独立行政法人, 産業技術総合研究所・人間福祉医工学研究部門, 主任研究員
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キーワード | 情報ネットワーク / 広域映像配信システム / 総合学習 / 生態学 / デジタル・コンテンツ / 協同 / 知の共有 / グループ学習 |
研究概要 |
本研究では、情報ネットワークを利角した広域映像配信システ云を開発して、総合学単習を中心とする学習環境を構成し教育の成果をあげることをめざしている。すなわち、地域における学習から始まり、国内の地域間での学習、さらに外国との間での学習というように、まさに「地域から世界へ」という方向で、きわめて広い射程と展望がある。 このような学習環境の広がりに対して、本研究の基本的枠組は、とくに最近重視されつつある生態学(ecology)の思想や理論モデルに基づいている。近年、生態学は、我々人間がかかわる自然、文化、社会をトータルに、また広く全地球規模で取り扱えるように進んでおり、情報ネットワークのカバー領域も地球規模に拡大しつつあり、ここに適合性があるからである。 近年、まさに世界的な規模で情報化、国際化、環境問題等が進行し、こうした現代世界の急速な変化やそこで生じる問題解決への対応を図ることが、わが国ばかりでなく諸外国においても教育の重要な課題として取り組まれている。 そのなかで教科学習と並列して行われる「総合的な学習の時間」が正式に設置され、いわゆる総合学習が本格的に実践されている。こうした学習環境は、激動の時代の中で「生きる」ということをめざす、今回のわが国の教育改革の中心に位置づけられている。 学習や発達のための環境は、理論的にも、自然、文化、社会(歴史)など広く取り扱う方向に発展し、それらを学習者に理解させる研究が盛んになってきている。このことはとくに、総合学習的な学習環境において、現代の教育における大きな課題である「情報化」対応ばかりでなく、「国際化(異なる文化の理解)」、「環境問題(自然、生態学)」など広く統一して取り扱い研究することができるということを意味する。その際、情報ネットワークの利用は、ここで述べた課題の全般にかかわる研究に貢献すると考えられる。
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