研究課題/領域番号 |
14208016
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (40000294)
|
研究分担者 |
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00114893)
西端 律子 大阪大学, 人間科学研究科, 助手 (20249816)
内海 成治 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (80283711)
吉冨 友恭 東京学芸大学, 附属環境教育実践施設, 助教授 (20355829)
松永 公廣 摂南大学, 経営情報学部, 教授 (20099831)
|
キーワード | 総合学習 / 情報ネットワーク / 遠隔教育 / マルティメディアと教育 / 授業学習支援システム |
研究概要 |
本研究の目的は、情報ネットワークを利用して、広域にわたる学校間での総合学習に関して、優れたモデルを提示することである。具体的には、生態学の専門研究者のもとに、総合学習の一環として、生物と自然環境との生態系をくわしく調べ、生態系の維持から環境教育まで広く発展させることができる。国内での農村部と都市部の違い、小学校〜中学校、高校、成人など発達による違い、国内外の文化による違い、新たなメディア利用など多くの側面から研究を進めた。 特に、川、沼などの水系自然との共生については、東京学芸大学・環境教育実践施設及び独立行政法人土木研究所・自然共生センターなどの協力を得、水中の魚の様子を撮影し、魚の棲む環境などに関するディジタル・コンテンツを開発した。さらに、このコンテンツを大阪府下及び岐阜県下の小学校・中学校で利用してもらい、評価を行った。 また、姫路市立水族館との協力で、魚のエラ呼吸などに関する専門的資料から、呼吸方法から動物の進化論にいたる教育パッケージを開発し、中学生、高校生、大学生などを対象に実験を行った。これらの結果より、飼育、料理、釣りなど魚に関した経験を多数持ち、工学、心理学、社会学など多様な専門領域を背景とする大学生らのグループの方が、より幅広く議論を行い、学習を発展させられることが明らかになった。 また、一部、「超鏡システム」、携帯電話、ペンタブレット、P2Pによるファイル交換など、新たな技術を用い、多様な総合学習の活動を技術的にサポートするシステムも開発した。これらのシステムの有用性は、上記実践により明らかになった。
|