研究課題/領域番号 |
14208017
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
神田 和幸 中京大学, 教養部, 教授 (70132123)
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研究分担者 |
長嶋 祐二 工学院大学, 工学部, 教授 (50138137)
原 大介 愛知医科大学, 看護学部, 助教授 (00329822)
木村 勉 豊田工業高等専門学校, 情報工学科, 講師 (80225044)
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キーワード | 手話 / 手話コーパス / 手話学習 |
研究概要 |
本年度は最終年度につき、成果をまとめることに努力した。 1 購入データの編集とデータベース化 手話技能検定試験の試験問題の画像を1手話単語、1手話例文ごとに切り出し、インデックスラベルを付けてデータ化し、簡易辞書化した。データベースを統計的に分析した結果、1日本語ラベルに付き2〜6個の変異形が見つかり、手話標準形の策定、手話標本の作成に貢献できる基礎データができた。併せて類似語も抽出できたので、将来の形態素辞書への手がかりを作った。 問題点はデータ量が120GB近くになり、DVD等の配布手段がむずかしく、手段が限定されることにある。データの圧縮化、簡易化などは将来の課題としたい。 2 古手話の収集とコーパス化 手話コーパス収集の過程で古い手話の文献を発見し、その復刻を試みた。文字化された動きを再生するのは容易ではないが、手話を母語とするろう者2名に昔の手話を思い出しながら、文字化された動きの復刻を依頼し動画にした。他のろう者の評価まで進めなかったが、貴重なデータであると考えており、近い将来何かの形で発表したいと考えている。 3 手話教育法の提言 手話学習において学習難度の高い語彙を試験結果から統計的に抽出し、リスト化した。 また何故学習に困難を生ずるのかを推定し、新しい手話教育法を提言した。指文字が学習困難なのは予想通りであったが、形の類似でとくに数字の読み取りが難しいとか、地名は学習者の住んでいる地域との関連が深いなどの原因がわかった。 4 成果発表 (1)海外発表 11^<th> International Conference on Human-Computer Interaction 2005において発表した。 (2)国内発表 第25回福祉情報工学研究会(平成17年5月)第28回福祉情報工学研究会(平成18年1月)第29回福祉情報工学研究会(平成18年3月)及び第36回ヒューマンインタフェース学会研究会において発表した。
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