研究分担者 |
柳瀬 寿 国立科学博物館, 展示情報部, 展示企画課長 (20370992)
井上 透 国立科学博物館, 展示情報部, 情報サービス課長 (30370993)
有田 寛之 国立科学博物館, 学習推進部, 教育普及官 (70342938)
真鍋 真 国立科学博物館, 地学研究部, 主任研究官 (90271494)
藪本 美孝 北九州市立自然史, 歴史博物館, 学芸員 (80359471)
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研究概要 |
近年,理科離れ現象や総合的学習の導入などを背景に学校教育,さらに生涯教育において,博物館はこれまで以上に社会との連携をすすめ,科学の教育普及に一層寄与することが期待されている.本研究は,当館新館をはじめ,国内の博物館における音声ガイドなどの調査研究をおこない,移動体通信などのIT技術を活用することによる,博物館体験をより豊かにする方法を考案することを目的としている.また,物理的に離れた複数の展示室,さらには文化施設の連携を促進することによって,博物館などへの来館を誘うツールとしての移動体通信の活用の実験,評価を行うことも目的とする.今年度は,国立科学博物館新館(I期)における移動体通信による音声ガイドの実験,新館(II期)のPDAを利用した音声ガイドの評価,解説パネル,解説ビデオに対する音声ガイドの効果やそのニーズ,移動体通信で音声ガイドを受信することに対する参与観察,アンケート調査を行ったまた.GPS付き携帯電話による文化施設の連携の試行実験,携帯ツールの対照実験として,超指向性音響システムによる観察スポットを特定した音声ガイドの提供実験を実施した.また,携帯電話のテレビ電話を利用して,研究室のライブ映像を展示室内のモニターに表示したり,個人の携帯電話に表示させる実験を実施した.日本認知心理学会第2回大会(京都)において,「フィールドとしての博物館・美術館」と題するシンポジウムを企画実施し,本研究の現時点での成果を公開,本研究のHPを公開した.
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