特殊教育用ブロードバンド対応コンテンツと高度アクセシビリティ支援ツールの開発

2005 年度 研究成果報告書概要

• 研究課題/領域番号: 14208020
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 教育工学
• 研究機関: 独立行政法人国立特殊教育総合研究所
• 研究代表者: 中村 均 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育研修情報部, 部長 (00106155)
• 研究分担者: 棟方 哲弥 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 企画部, 総括主任研究官 (70229938) ; 大杉 成喜 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育研修情報部, 主任研究官 (10332173) ; 渡邉 章 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育研修情報部, 総括主任研究官 (50175080) ; 小野 龍智 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育研修情報部, 主任研究官 (50359121) ; 渡邉 正裕 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育研修情報部, 研究員 (80321595)
• 研究期間 (年度): 2002 – 2005
• キーワード: 特殊教育 / アクセシビリティ / ネットワーク / ブロードバンド / アシスティブ・テクノロジ

研究概要

ブロードバンド配信と高度アクセシビリティに関する評価項目の策定のために、University of CaliforniaのBerkeley校において講義配信システム等の大学におけるストリーミング配信の状況について資料収集に加えてMinnesota州で開かれたClosing the Gapカンファレンス等において最新の情報関連支援機器の状況についての調査結果を「世界の特殊教育」に報告した。さらに、アクセシビリティに関する知見を紹介するために、障害児・者と情報技術・支援技術に関する15minの映像コンテンツを開発した。これらのコンテンツを利用を含めて、研究用ブロードバンド配信のためのWebサーバ、動画配信サーバを構築し運用した。
研究を進める中で、障害のあるユーザーがブロードバンド配信される教育用ユンテンツを利用する場合には、従来、教育用コンテンツには考慮されてこなかった触覚や力覚、あるいは、両耳聴取による立体感の情報伝達など、高次臨場感通信の要素が重要であると考えられた。このため評価用コンテンツの試作にあたっては、コンテンツ情報を多感覚様相的に再現する手法を取り入れた設計を採用した。具体的には、視覚障害対応として、VRMLによる視覚的なコンテンツを力覚フィードバック装置であるPHANToMを応用して形状を認知するためのコンテンツ製作及びシステムの構築を行って、視覚障害者による評価を実施した。また、知的障害へのアクセシビリティのツールとしてパーソナルロボットを用いることに着目して、これについてネットワークを通じて遠隔で操作する手法の検討を行った。これらを研究成果報告書にまとめた。

研究成果

• [雑誌論文] Final report of development study on broadband contents and accessibility tools for enhancing special education (in Japanese) (2006)
  • 著者名/発表者名: NAKAMURA Hitoshi
  • 雑誌名: The National Institute of Special Education ページ: 1-80
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [雑誌論文] 特別な教育的ニーズのある児童生徒のためのICTを活用した教材・教具の開発と普及 (2005)
  • 著者名/発表者名: 棟 方 哲 弥
  • 雑誌名: リハビリテーション・エンジニアリング 20(3) ページ: 34-38
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [雑誌論文] デジタルアーカイブのアクセシビリティ向上を目的とした力覚ディスプレイ応用システムの開発 (2005)
  • 著者名/発表者名: 棟 方 哲 弥
  • 雑誌名: 電子情報通信学会(ET) 2005-11-19 105(口頭のみ)
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [雑誌論文] Development of tools using Information and Communications Technologies for the children with special needs (in Japanese) (2005)
  • 著者名/発表者名: MUNEKATA Tetsuya
  • 雑誌名: Rehabilitation Engineering 20(3) ページ: 34-38
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [雑誌論文] Development of force feedback applications for enhancing accessibilities of digital archives (Oral presentation in Japanese) (2005)
  • 著者名/発表者名: MUNEKATA Tetsuya
  • 雑誌名: IEICE ET-2005-11-19
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [雑誌論文] 教育におけるアクセシブル・デザイン (2004)
  • 著者名/発表者名: 棟 方 哲 弥
  • 雑誌名: 第 2回韓国特殊教育情報化大会ITカンファレンス予稿集 ページ: 39-62
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [雑誌論文] 日本における障害のある子どもの教育的支援と情報手段の活用 (2004)
  • 著者名/発表者名: 中村 均
  • 雑誌名: 世界の特殊教育 18 ページ: 11-13
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [雑誌論文] 米国におけるアシスティブ・テクノロジーセンターと大学の障害学生サポートプログラムについての報告 (2004)
  • 著者名/発表者名: 小野龍智, 渡邉正裕, 磯田真一
  • 雑誌名: 世界の特殊教育 18 ページ: 41-49
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [雑誌論文] Accessible Design in Education (in Japanese and Korean) (2004)
  • 著者名/発表者名: MUNEKATA Tetsuya
  • 雑誌名: Proceedings of the 2^<nd> IT Conference in Korea ページ: 39-62
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [雑誌論文] The Status quo on Special Education and Use of Information Technologies in Japan (in Japanese) (2004)
  • 著者名/発表者名: NAKAMURA Hitoshi
  • 雑誌名: Special Education of the World 18 ページ: 11-13
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [雑誌論文] Report on the use of assistive technologies and supporting services for the students with disabilities in the US (in Japanese) (2004)
  • 著者名/発表者名: ONO Tatsunori, WATANABE Masahiro, ISODA Shin-ichi
  • 雑誌名: Special Education of the World 18 ページ: 41-49
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [図書] 科学研究費補助金(基盤研究(A))「特殊教育用ブロードバンド対応コンテンツと高度アクセシリビリティ支援ツールの開発」研究成果報告書 (2006)
  • 著者名/発表者名: 中村 均
  • 総ページ数: 80
  • 出版者: 独立行政法人国立特殊教育総合研究所
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より