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2002 年度 実績報告書

学童・生徒を対象としたBasic Life Support教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14208021
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

山崎 元  慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10051749)

研究分担者 宮島 司  慶應義塾大学, 法学部, 教授 (00138132)
堀 進悟  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (80129650)
キーワードBLS / CPR / 学校 / 救命法 / 学童教育 / 教育評価 / 年齢
研究概要

1 学内におけるBLS教育・推進組織の確立
「BLS委員会」を組織し、支援体制を整備した。
2 BLS実施計画
諸学校学童・生徒7095人中、小学校5年生、中学1年生、高校1年生2214人を対象に、2-3年毎に反復教育する計画とし、外部指導者(救急救命士)により普通救命講習にて3時間の講習を行った。教育の質を評価するため、履修者に逆評価アンケート(5段階尺度法)を実施した。
3 BLS計画の実行
平成14年4月から平成15年2月までに2067人(93.4%)の学童・生徒にBLS講習を実施した(逆評価アンケート回収率は100%)。
4 逆評価の解析結果、信頼性分析はα=0.582。小学生(126人)、中学生(519人)、高校生(1422人)間の比較では、講習に対する満足度(興味)は小・中学生が高校生よりも高く(P<0.0001、Kruskal-Wallis検定)、救命手技(CPR)に対する自信も、小・中学生が高校生よりも高かった(P<0.0001)。すなわち、当初の予想とは異なり、1 低学年生徒へのBLS教育が可能であるとともに、2 対象年齢により教育方法を変更すべきであることが明らかとなった。
5 学校活動への影響
学校内にBLS教育を支援する機運が盛り上がり、運動会におけるBLSのデモンストレーション、BLS履修生徒による市民の指導補助、保健体育の授業におけるBLSの補習、などが施行された。
6 テキストの作成
逆評価の結果を踏まえ、受講者の年齢を考慮した「生徒用のテキスト」を作成し、本学のみならず全国の学校で使用可能とした。
7 次年度への試行
指導員、マネキンに対する生徒数の適正な数、ビデオの使用による技術獲得効率の向上、窒息への救命処置用マネキンの採用、などの試みが開始された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山崎 元靖, 堀進悟, 山崎元, 相川直樹: "バイスタンダーによる蘇生術でどこまで助かるのか"Current Therapy. 21(4). 40-43 (2003)

  • [文献書誌] 堀進悟(監修): "普通救命テキスト:生徒編"東京救急協会. 24 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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