研究分担者 |
稲葉 晶子 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (10304049)
来村 徳信 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (20252710)
池田 満 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (80212786)
林 雄介 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助手 (70362019)
古崎 晃司 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (00362624)
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研究概要 |
E-Learningの世界において学習理論,教授理論,教授設計理論を工学の立場から体系化し,それをシステム開発に携わる技術者に提供する知的なパートナーは次世代の知的オーサリングシステムとして必須の課題である.本研究では,オントロジーに基づく知識体系化のガイドラインの開発とそれに基づくTheory-Awareオーサリングワークベンチの開発することで,e-Learningドメインにおける理論的研究と現場での実践の間に存在するギャップを埋めることに貢献することを目標としている. (1)対象とする理論のサーベイ(Bourdeau,稲葉,角):学習理論,教授理論,教授設計理論を収集・整理して,それらで用いられている概念を切り出し,これ以降におけるオントロジー構築の準備を行った.また,Bourdeau教授が所属する研究所で既に構築されている世界的に著名なInstructional Designワークベンチに手続き的に埋め込まれている理論をリバースエンジニアリングして抽出し,宣言的に記述し直すことも並行して行った. (2)ガイドラインの適用と洗練1(溝口,Bourdeau,來村):前年度に得られたオントロジー構築ガイドラインのプロトタイプを,上でまとめた各種理論を構成する概念に対して適用して,オントロジーのプロトタイプを構築してガイドラインの評価を行い,洗練した.特に理論の作成者が持つ視点(世界観)の抽出に力点を置く.これは人工物オントロジーにおけるデバイスオントロジーの設計に対応する重要な過程である. (3)ガイドラインの適用と洗練2(溝口,Bourdeau,池田,稲葉,林):上述のガイドラインを理論的知識組織化・記述に適用すると共に,ガイドラインを評価し洗練した. (4)既存オーサリングツールへの理論適用の検討(Aroyo,溝口,古崎):Aroyo講師が従来から開発してきたオーサリングツールAIMSへの本理論の適用を検討し,概念設計を行った.特に,Authoring Task Onotology (ATO)を開発し,それに基づいて本研究で最終的に開発するシステムの骨格の設計を行った.
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