研究課題/領域番号 |
14208031
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
白井 克彦 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063702)
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研究分担者 |
山崎 芳男 早稲田大学, 大学院・国際情報通信研究科, 教授 (10257199)
米山 正秀 東洋大学, 工学部, 教授 (60277358)
小林 哲則 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30162001)
村上 真 東洋大学, 工学部, 専任講師 (80329119)
大平 茂輝 早稲田大学, 理工学部, 助手 (60339695)
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キーワード | 感情表出モデル / 映像制作 / ディジタルアクタ / 動作制御 / 韻律情報 |
研究概要 |
本研究の目的は、人物の感情と動作との関連性を表す感情表出モデルを構築することである。具体的には、コンピュータ内のディジタルアクタに対して人間が言葉で演技指導を行い、イメージから表出した言葉(概念)と動作との関係を記述することで間接的にモデルの構築を行う。本年度はディジタルアクタシステムを実装する前段階として、人物の基本動作の分析を行った。 人物動作の可動部位は決まっており、それらを複雑に動作させることによって様々な動きを生成することができる。したがって、それぞれの可動部位がどのように連携し、また互いにどのような拘束を受けながら運動するかを記述するモデルが必要である。そこで、モーションキャプチャデータとして人間の歩行動作を収集し、各関節の連動性を重回帰モデルによりルール化し、それを積み重ねたルールセットとしてモデルを構築した。また、その動作の再現性から、身体関節の中で運動性が高い関節群と低い関節群との分類を行った。その結果、歩行動作はいくつかのレベルの独立な運動として構成されており、それぞれの動作はいくつかのキー関節から生成可能であることが確認された。また、動作速度に応じて人間の動作がどのように変化するかを明らかにするために、同じくモーションキャプチャデータとして収録された速度の異なる歩行動作に対して分析を行った。 本年度の成果より、運動性の高い関節群をまとめて制御することができ、ディジタルアクタを少ないパラメータセットにより制御することが可能となった。
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