研究分担者 |
伊藤 克亘 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30356472)
速水 悟 岐阜大学, 工学部, 教授 (90345794)
浅野 太 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報処理研究部門, 研究グループ長 (00231895)
本村 陽一 独立行政法人産業技術総合研究所, デジタルヒューマン研究センター, 主任研究員 (30358171)
秋葉 友良 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報処理研究部門, 主任研究員 (00356346)
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研究概要 |
本年度には,データ収集・解析,評価用インタラクティブシステム整備、確率的制御メカニズムの評価と拡張の3項目について以下のような成果を得た. 1.前年度に構築したマイクロフォンアレイとステレオカメラを用いたインタラクティブシステムを用いて,データの収集とラベリングを行った.音響信号と画像信号を統合してユーザの発話状況や発話位置を推定する方法を改良し,上記のデータを用いて評価を行った.この結果,移動しながら対話するユーザに対しても発話状況や発話位置を推定できることを確認した.これらの成果を,前年度からの成果とあわせてEuraship Journal of Applied Signal Processing, The 6th International Conference on Information Fusion 8th European Conference on Speech communication and Technology,2003年度ベイジアンネットワークセミナー等で発表した. 2.音声・画像入力装置,ロボットシミュレータ,前年度に研究を行った確率的制御機構を組み合わせたロボット対話評価用システムの実装を行い,それを用いて研究所案内対話のデータ収集とデータの解析を試験的に行った。この結果ユーザの平均応答時間やシステムの誘導発話率が,ユーザの対話システムやコンテンツに対する習熟度を予測するために有効であることを確認した. 3.確率的制御メカニズムの拡張として,パーティクル・フィルタを用いて移動しながら発話するユーザの発話状態や発話位置を推定するための方法を堤案し,1で収集したデータに適用して有効性を確認した.この成果を,2003年度人工知能学会全国大会で発表した. 4.本研究でも用いている確率的制御メカニズムと各種の統計的学習手法と最近の研究動向についてまとめ,人工知能学会誌で発表するとともに,図書を出版した.
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