研究分担者 |
川田 重夫 宇都宮大学, 工学部, 教授 (30150296)
伊藤 弘昭 宇都宮大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70302445)
湯上 登 宇都宮大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60220521)
長澤 武 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (10118440)
鈴木 光政 宇都宮大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40091706)
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研究概要 |
粒子加速 レーザーによるイオン加速の実験を目標として,イオンの入射段加速器であるIH型加速器の概念設計が終了し,そのプロトタイプを製作した.そのプロトタイプの基本特性をベンチにて計測した.これにより,現有の高周波源を用いることにより,所望のイオンのエネルギーが得られることが確認された. 放射源 周期的に変化する電流は,周辺に電磁波を放射することができる.プラズマ中で伝搬する電子プラズマ波は,プラズマ密度nの平方根に比例したプラズマ周波数ω_p,で振動しているので,その周波数の電磁波を放射することが可能である.しかし,その電磁波はプラズマの外,つまり実験室では観測できない.なぜなら,放射された電磁波の周波数ω_pがプラズマ中の電磁波のカットオフ周波数となっているため,プラズマ中で強く減衰されるからである.高密度プラズマでは,プラズマ波の電場も大きく,周波数も高いので,この電磁波が外部に取り出されれば,高出力・高周波の電磁波となりうる. この原理では,放射電磁波の周波数は,プラズマ周波数程度であり,出力パワーは,印加静磁場と航跡場の振幅に依存し,MWクラスの電磁波放射源となる可能性を持ち,パルス幅は,プラズマ長を電磁波の群速度で伝搬する時間で決まる.このため,短パルス,高周波(ミリ波からテラヘルツ領域),高出力の次世代の放射源として期待されている.
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