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2003 年度 実績報告書

四肢の再生における分岐と分節に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14208089
研究機関東北大学

研究代表者

井出 宏之  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (70022704)

研究分担者 松田 大樹  日本学術振興会, 特別研究員 (60801363)
田村 宏治  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (70261550)
キーワード四肢の再生 / 分岐と分節 / パターン形成
研究概要

ツメガエルの四肢は、幼生では完全な再生を行うが、変態とともに再生能力を失い、成体では、スパイクと呼ばれる軟骨の棒を形成する。スパイクには分岐、分節がないが、HoxAの発現解析、神経依存性の研究等から四肢の不完全な再生体と考えられる。そこで、成体での四肢再生の第一歩として、このスパイクに分岐、分節を引き起こすことを試みている。
四肢の軟骨の分岐は前後軸方向で起こるので、分岐の障害は前後軸方向のパターン形成の障害と考えられる。そこで前後軸形成の重要なシグナル分子であるShh関連分子の遺伝子発現を再生芽形成時期で調べた。まずShhは既に報告したとおり、スパイク再生芽では発現していない。しかし、Shh受容体、Gli等の発現は正常に見られた。これはスパイク形成時のShh欠如の重要性を示している。
また再生芽間充織の材料と考えられる筋肉組織の由来を調べ、体幹から肢芽へ移入するという通常の筋肉形成とは別の気侯の可能性を支持する結果を得た。
また四肢の再生が殆んどみられないマウス四肢での再生を試み、ラベルしたマウス肢芽を新生仔四肢切断部に移植し、分節した軟骨形成を見た。さらに解離、再凝集させたマウス肢芽を切断部に移植することによっても分節した軟骨の形成をみた。今後、先端部軸方向への増殖を誘導することが重要と考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Wada, N.: "Epherin-A2 regulates position-specific cell affinity and is involved in cartilage morphogenesis in the chick limb bud"Developmental Biology. 264. 550-563 (2003)

  • [文献書誌] Tamura, K.: "Expression of rigf, a member of VEGF family, correlates with vascular patterning in the developing chick limb bud"Mechanisms of Development. 120. 199-209 (2003)

  • [文献書誌] 井出宏之(編著): "四肢の形成機構"(株)アイピーシー. 341 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2018-06-11  

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