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2004 年度 実績報告書

四肢の再生における分岐と分節に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14208089
研究機関東北大学

研究代表者

井出 宏之  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (70022704)

研究分担者 田村 宏治  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (70261550)
キーワード四肢再生 / 分岐 / 分節 / 筋肉組織
研究概要

イモリ、サンショウウオ等の有尾両性類の四肢は、切断後、完全に再生し、元の形に戻る。しかし哺乳類や鳥類では四肢の再生はほとんど見られない。この中間段階にある無尾両生類では、幼生の段階では四肢の再生が見られるが、変態過程で再生能は急速に低下する。カエルになると再生能がなくなるが、一部のカエルでは切断後、四肢の代わりに、スパイクと呼ばれる棒状の軟骨が形成される。この構造には分岐、分節が全く見られない。また筋肉組織も無い。ツメガエルを用いて、このスパイクをパターンを持った骨組織に変え、筋肉を分布させることが本研究の目標である。
細胞成長因子のひとつ、骨形成タンパク(BMP)をビーズに染み込ませて切断部へ添加する事によって、軟骨の分節を誘導できた。
またスパイクに筋肉組織が入らないのは、前駆体細胞を誘引する因子が欠如しているためであることがわかった。
スパイクを分岐させることにはまだ成功していないが、切断部での細胞増殖、軟骨への分化が可能になったマウスの四肢を再生させる基盤が形成されたといえる。またマウス新生仔の四肢を前腕部で切断すると、切断部にMsx陽牲の細胞が出現し、再生芽と考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Muscle formation in regenerating Xenopus froglet limb2005

    • 著者名/発表者名
      Sato, A
    • 雑誌名

      Developmental Dynamics (in press)

  • [雑誌論文] Molecular characterization of radical spoke subcomplex protein3 and heat shook protein 40 in sperm flagella of the ascidian2005

    • 著者名/発表者名
      Satouh, H.
    • 雑誌名

      Molecular Biology of Cell 16

      ページ: 626-636

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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