研究分担者 |
安室 喜弘 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (50335478)
眞鍋 佳嗣 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (50273610)
大城 理 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究調査センター, 助教授 (90252832)
尾家 祐二 九州工業大学, 情報工学科, 教授 (50167293)
井村 誠孝 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (50343273)
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研究概要 |
平成14年度は,システムの機能分散に必要な集積化プローブの試作と各ユニットの基本仕様の設計を行った. 1.集積化プローブの試作 集積化のために,機械的に超音波ビームを走査するプローブを設計した.プローブ本体には,電力系,送受波回路系、AD変換器を組み込み,検波後のエコー信号をディジタルした後に,USB経由で出力可能とした.試作したプローブは1kg以下と軽量で長時間用手的に扱うには問題はなく,また,データが汎用のインタフェイスで出力可能であるので,市販のPCで画像生成が可能となった. 2.プロセッサの設計 プローブからのエコ 信号を一旦画像形式に変換,その後画像圧縮してデータ転送するプロセッサの設計を行った.なお,画像圧縮手法としては,転送時のデータ欠損を少なくするためMotion JPEGを採用した.プロセッサとしては小型のNote PC程度のパワーがあれば実時間で画像変換が行えることがわかった.また,数10Mbpsの通信容量があれば,十分に診断に耐えうるフレームレートを有する動画像転送が行えることもわかった. 3.ディスプレイの画質評価と基本仕様の検討 汎用のPDAに無線LANカードを装着し,プロセッサからのデータを無線で受信して,画像表示を行った.超音波検査者が片手で扱えるPDAでも,簡単な診断に耐えうるクオリティの画像を提示することができた. 本年度は,特に,プローブの集積化に手間取ったため,当初予定していた成果発表を行うことなく初年度を終了した. 来年度は本システムの診断システムへの発展を目論むと同時に,外部発表等を行う予定である.
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