研究分担者 |
神庭 信幸 独立行政法人東京国立博物館, 文化財部保存修復課, 課長 (50169801)
松本 伸之 独立行政法人東京国立博物館, 事業部事業企画課, 課長 (30229562)
井上 洋一 独立行政法人東京国立博物館, 事業部教育普及課, 課長 (60176451)
澤田 むつ代 東京国立博物館, 文化財部保存修復課, 環境保存室長 (40215918)
土屋 裕子 東京国立博物館, 文化財部保存修復課, 研究員 (60321551)
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研究概要 |
海外の美術館・博物館における現地調査を、イタリア,シリア,中国,台湾で実施し、建築構造,組織内容,再開発実績に関する聞き取り調査と関連資料の収集を行った。 調査対象 ・イタリア:シチリア州立考古博物館,国立ナポリ考古博物館など3箇所 ・シリア:ダマスカス国立博物館,アレッポ国立博物館など5箇所 ・中国:上海博物館,上海市内の歴史的建造物における活用事例 ・台湾:国立台湾博物館,国立台湾文学館,台北市及び台南市の歴史的建造物における活用事例 特に台湾調査では、本研究で構成したデザインサーベイシートを利用しながら、24件の歴史的建造物に関する活用状況や保存措置について調査を進めた。台湾での日拠建築を対象とした再開発事業は、現在進行中のものが多く、歴史的建造物を現代に適応させた事例を数多く視察することができた。 一方、国内の現地調査においては、十日町市、金沢市の美術博物館について現地調査を実施した。 平成14年度から実施している美術館・博物館施設の環境・防犯対策に関するアンケート調査は、建築後30年を経過している国内の美術館・博物館(約800件)を対象とし、平成16年度末現在、364件(回収率45.5%)の施設から回答を得ている。 その他、東京国立博物館の所有する歴史的建造物の再開発に向け、模型やCG等を制作した。 研究成果の公表については、文化財保存修復学会(第26回大会)において、ポスターセッションでの参加により研究内容の公表を行った。また、平成14年度から平成16年度の研究成果を公開するためのホームページを作成し、東京国立博物館本館,表慶館の躯体構造CGなど対象に試験公開を開始した。
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