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2003 年度 実績報告書

三次元デジタル・アーカイブを活用した古鏡の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14209023
研究機関奈良県立橿原考古学研究所

研究代表者

樋口 隆康  奈良県立橿原考古学研究所, 所長 (30025035)

研究分担者 千賀 久  奈良県立橿原考古学研究所, 附属博物館, 主幹 (00250366)
松田 真一  奈良県立橿原考古学研究所, 調査研究部, 調査研究部長 (60250362)
河上 邦彦  奈良県立橿原考古学研究所, 附属博物館, 館長 (80271584)
岡林 孝作  奈良県立橿原考古学研究所, 調査研究部, 主任研究員 (80250380)
今津 節生  奈良県立橿原考古学研究所, 資料室, 総括研究員 (50250379)
キーワード三角縁神獣鏡 / 三次元計測 / 鋳造技術 / デジタルアーカイブ
研究概要

古鏡は、弥生時代から古墳時代にかけて、墳墓の最も重要な副葬品の一つである。なかでも、三角縁神獣鏡は、"卑弥呼の鏡"という説もあり、邪馬台国論争や大和政権による国家統一事業と結びついて、重要な歴史的意義を持つと考えられてきた。ところが、古鏡は全国に分散して保管されているために、研究者の多くは実物を比較しながら詳細に検討する機会に恵まれなかった。そのために、古鏡の研究方法は、限られた研究者による実物観察か、写真による平面的な図像比較に限られてきた。
本研究では鏡のレーザー三次元形状計測、デジタルマイクロスコープによる表面加工痕跡の立体的な記録、高精度透過X線像による内部解析などのデジタル技術を駆使することで、古鏡を立体的・構造的・製作技術的に研究するための三次元デジタル・アーカイブを構築している。
本年度は、前年度に引き続き、東京国立博物館、宮内庁書陵部所蔵の三角縁神獣鏡を含む古墳出土鏡群について、鏡表面のレーザー三次元形状計測、デジタルマイクロスコープによる表面加工痕跡の観察などを行った。また、可搬性の三次元測定機(ATOS II)を使って、神戸市教育委員会、高槻市教育委員会所蔵鏡を調査した。その結果、これまでに約500面(約200面の三角縁神獣鏡を含む)の三次元計測と実物の熟覧観察を終了した。
また、同文様鏡(同笵・同型鏡)の重ね合わせによる詳細な差異の比較を目的にソフトウェア(TDC 東大生産研究所 池内・増田)を開発した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 増田智仁, 今津節生, 古谷 毅: "三次元デジタルデータベースを活用した同笵・同型鏡における差異の解析"日本文化財科学会第20回大会研究発表要旨集. (2002)

  • [文献書誌] Tomohito Masuda, Setsuo Imazu: "Shape Difference Visualization for Old Copper Mirrors though 3D Images"(2002)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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