研究課題/領域番号 |
14251001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
宮治 昭 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70022374)
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研究分担者 |
秋山 光文 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (60130861)
立川 武蔵 国立民俗学博物館, 教授 (00022369)
小寺 武久 中部大学, 工学部, 教授 (20023062)
野々垣 篤 名古屋大学, 工学科, 講師 (10283392)
森 雅秀 金沢大学, 文学部, 助教授 (90230078)
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キーワード | グプタ朝 / ヴァーカータカ朝 / ヒンドゥー教寺院 / 仏教寺院 / ヒンドゥー教図像 / 仏教図像 / ターラ / マンサール |
研究概要 |
インドのグプタ時代〜ポスト・グプタ時代(4〜8世紀)を中心に、マディヤ・プラデーシュ州、チャティシュガル州,マハーラーシュトラ州などの仏教およびヒンドゥー教の寺院、および関連する博物館所蔵作品の調査を行った。主な遺跡・博物館として、マトゥラー博物館、ライプール州立博物館、シルプル仏教僧院、ターラのデーヴァーラーニ寺院、マラールのマハーデーヴィー寺院、ラームテクのヒンドゥー教寺院、ナグプール大学博物館、マンサールの仏教・ヒンドゥー教寺院、同現地収蔵庫、テゴワーのヒンドゥー教寺院、ナーチュナーのマハーデーヴァ寺院、同パールヴァティー寺院、エーラン、デオーガル、サーガル大学博物館、アラハーバード博物館などである。未調査、未紹介の遺跡、彫刻類も多く、多くの写真資料が収集できた。とりわけ従来不明であったナグプール周辺の東ヴァーカータカ朝の美術、建築の様相が明らかとなったことは大きな成果である。 実地調査と収集された資料に基づいて、グプタ朝の建築形態の様相と、その後の発展のあり様、また彫刻の様式およびヒンドゥーと仏教の図像の展開の様相を明らかにする検討を行っている。また、建築と彫刻がどのように組合されて、図像・装飾のプログラムが構成されているかについても考察を加えている。とくに入口装飾について、地域・時代による展開の様相が観察された。 なお、儀礼・図像に関する調査として、バリ島およびカトマンドゥ盆地に残るヒンドゥー教のものを中心に予備的な現地調査を行った。
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