研究課題/領域番号 |
14251009
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
スチュアート ヘンリ (本多 俊和) 放送大学, 文化情報科学群, 教授 (50187788)
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研究分担者 |
岸上 伸啓 人間文化研究機構, 国立民族学博物館・先端人類科学研究部, 助教授 (60214772)
大村 敬一 大阪大学, 言語文化部, 助教授 (40261250)
齋藤 玲子 北海道立北方民族博物館, 学芸員
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キーワード | 先住民 / メディア / イメージ表像 / 政策 / ジェンダー / グリーンランド / 情報操作 / カナダ |
研究概要 |
本研究の3年目にあたる本年度(2004年度)には、昨年度までの調査に基づいて、カナダにおける先住民のメディア利用の状況とその社会・文化的影響について具体的な調査を行うとともに、本研究を先住民研究全体の中に位置づけるために、先住民とメディアの関係に関する最新の研究について調査を行った。具体的には、各研究分担者と研究協力者が以下の調査を行った。 (1)スチュアートは、モントリオールのカナダ政府フィルム局で、先住民をめぐるメディア、とくにフィルム・メディアについて調査し、先住民についてこれまでに作成された映像を収集した。また、モントリオールおよびエドモントンの独立フィルム制作会社で、最近の活動と業界の動向について調査し、資料を収集した。 (2)岸上はカリフォルニア大学バークレー校で開催された研究集会(アメリカ人類学会の1部会)へ参加し、都市イヌイトのメディア利用と情報流通に関する研究報告を行うとともに、北アメリカ先住民のメディア利用に関する資料と情報を収集した。 (3)斉藤はカナダのブリティッシュ・コロンビア州を中心に、北西海岸の先住民文化を主たる展示としている博物館において、事業の企画・実施における先住民との協力関係や、資料返還規約などについて、インタビューならびに関係書類の収集と視察による調査を行なった。 (3)大村はカナダのオタワとトロント、ヌナヴト準州のイカルイト、イグルーリクにおいて、イヌイト・アート財団、イヌイト団体、美術館、イホマ・プロダクション、ヌナヴト準州政府を訪れ、ヌナヴト準州におけるイヌイトのメディア利用の現状について調査を行った。その結果、ヌナヴト準州においては、映像メディアに対する関心が強いことが明らかになるとともに、その関心の背景には、「イヌイトの知識」をめぐる政治的問題があることが明らかとなった。 (4)研究協力者の室は先住民の文学とメディアの現状に関して、作家、研究者、教育者、出版社、ジャーナリスト等の見解を聞き込み調査した。先住民作家に関するデータベースを作成するとともに、文学における先住民イメージを検証した。
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