研究課題/領域番号 |
14251018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 高知工科大学 (2004) 国際日本文化研究センター (2002-2003) |
研究代表者 |
赤澤 威 高知工科大学, 総合研究所, 教授 (70013753)
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研究分担者 |
石田 肇 琉球大学, 医学部, 教授 (70145225)
酒井 英男 富山大学, 理学部, 教授 (30134993)
西秋 良宏 東京大学, 総合研究博物館, 助教授 (70256197)
近藤 修 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (40244347)
米田 譲 独立行政法人国立環境研究所, 化学環境研究領域, 主任研究員 (30280712)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | シリア / デデリエ洞窟 / 西アジア / ネアンデルタール / ムステリアン / 旧石器 / 化石人類 / ヤブルディアン |
研究概要 |
1989年以来、シリア・デデリエ洞窟の発掘は、洞奥部のネアンデルタール人居住層を中心に実施されてきた。2003、2004年度は洞奥部の調査を層序確認のための断面精査にとどめ、これまで十分調べられていなかった洞口部と洞央部を中心とした発掘をおこなった。広大な面積を有するデデリエ洞窟各所の利用状況、その時代を調べ、本洞窟の人類居住史を総合的に理解するためである。 洞口部では比較的広範囲の発掘をおこない、同時に洞央部にむかって一連の深い試掘抗をもうけた。各層の文化遺物を鑑定したところ、デデリエ洞窟が実に長期にわたる堆積をもつことがわかった。すなわち、数十万年前の前期旧石器時代末に当たるヤブルディアン時代から終末期旧石器時代、さらには歴史時代にいたるまで断続的に居住されていた遺跡であることが明らかになった。いずれにせよ、デデリエ洞窟は、中東地方の旧石器時代研究では未解決とされてきた諸問題を具体的に論じうる絶好の舞台であることが明らかになった。
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