• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

国境を越える地域経済ガバナンス・EU諸地域の先行例を中心とした比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 14252007
研究種目

基盤研究(A)

研究機関関西大学

研究代表者

若森 章孝  関西大学, 経済学部, 教授 (60067725)

研究分担者 長尾 伸一  名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (30207980)
清水 耕一  岡山大学, 経済学部, 教授 (00235649)
八木 紀一郎  京都大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30116511)
丹沢 安治  中央大学, 総合政策学部, 教授 (00146953)
長岡 延孝  同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (80207985)
キーワード制度の政治経済学 / 地域経済ガバナンス / イノベーション・システム / EU地域政策 / ネットワーク型国家 / 知識経済 / 複雑さの増大 / 制度変化
研究概要

制度の政治経済学の代表的研究者、シュトレークやシュミッターが指摘するように、ヨーロッパには市場ガバナンスに加えて、様々な社会的団体が非市場的な形態で行うガバナンスの様式が存在する。この非市場的ガバナンス様式がEU経済統合によってどのような展開を見せるかについては、いまだ定説が得られていない。この問題の解明のためには、内部に多様な地域経済を有するEU全体を単にマクロ経済学的に鳥瞰するのではなく、地域に根ざした固有の経済的調整様式をもつ多様な地域経済の集合体として捉え、EU市場統合の中での変容を追跡する必要がある。したがって、本研究は単なるEU統合経済の実態調査ではなく、企業や労働組合、自治体、NGOが織り成す複雑な相互関係を通じて、EUに特徴的なガバナンス様式が、国境を越えた多様な形で、しかも一つの市場圏内部で有機的な関連をもちながら形成されていく過程を明らかにしようとする、初めての試みである。本研究の主要な調査対象地域は、EU諸地域および、現在EUに編入されつつありながら歴史的・文化的背景を異にする東欧諸国やトルコ地域である。
平成14年度の研究は以上のような研究計画の準備期であり、EUの地域政策に関する基本的文献を収集するともに、それらの文献を検討して次年度からの本格的な海外調査を準備するための研究打ち合わせ会が4回もたれた。さらに、地元研究者や商工会議所、経営者団体、労働組合などについての手持ち情報が少ない、北イタリア地域、バルセロナ地域、アイルランド地域、スウェーデン地域、デンマーク地域、トルコ地域に各担当者が出張して、本格的な実態調査のための予備調査を行った。

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi