研究課題/領域番号 |
14252014
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岡 洋樹 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (00223991)
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研究分担者 |
明日香 寿川 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (90291955)
工藤 純一 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (40186408)
佐藤 源之 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (40178778)
吉田 順一 早稲田大学, 文学部, 教授 (70063716)
北風 嵐 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (90035064)
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キーワード | モンゴル / 草原環境 / 遊牧生産 / NOAAデータ / 地下水理 / 宗教意識 / 金鉱 / 砂漠化 |
研究概要 |
本年度は、各研究分担者がフィールド調査地点の決定とモンゴル側協力者との研究打ち合わせ及び現地予備調査を中心として実施した。岡洋樹はモンゴルの歴史的牧地・社会構成に関する資料収集を行うとともに、現地研究者と協力して具体的調査地点を検討した。佐藤源之は、合成開口レーダによる地下水理調査実験を実施し、海老原聡は、衛星から電磁波を照射し、地上物体からの反射波を計測する「SAR」を用いることで、文科系研究への貢献が可能かを文科系研究者と討論・検討した。さらに特定の歴史的な行政区分に関し、SARデータの初歩的な整理を行った。工藤純一は、モンゴル画像データベースの構築を行い、本年度NOAA/AVHRRデータからチャンネル1-5、擬似カラー及び植生指数を表す各画像を作成公開した。また、FAOとのモンゴルの雪害干害に関する早期警戒の研究について具体的な研究計画を立案した。栗林均はモンゴル文献における蒙漢両言語の対応関係について資料整理と分析を実施した。北風嵐は、金鉱調査を行い自然環境変化における金鉱採掘の影響を調査した。明日香寿川は、内モンゴル草原の砂漠化の実態について現地調査を実施した。鈴木岩弓は、現地研究者と交流し、共同意識調査の実施について打ち合わせを行った。広瀬忠樹は、草原3地点で草原の利用と牧畜形態について聞き取り調査を行い、乾燥草原では気候変化により収容力を超えた牧畜が,地域の遊牧民社会に大きな影響を及ぼしていることが明らかになった.吉田順一は、8月下旬から9月上旬にモンゴル国西部で牧畜・乳製品について調査をした。これによりこの地域の牧畜環境、雪害の家畜に及ぼした影響、牧畜の特徴、乳製品文化の特徴について、見るべき成果を挙げることが出来た。アルタンザヤは、モンゴル国において資料収集を行うとともに、図書館・文書館での調査を実施した。
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