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2002 年度 実績報告書

オホーツクおよびアムールプレート境界域の地震テクトニクスの調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 14253002
研究機関北海道大学

研究代表者

笠原 稔  北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40001846)

研究分担者 中尾 茂  東京大学, 地震研究所, 助手 (90237214)
高橋 浩晃  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30301930)
勝俣 啓  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10261281)
木股 文昭  名古屋大学, 大学院環境学研究科, 助教授 (10089849)
加藤 照之  東京大学, 地震研究所, 教授 (80134633)
キーワードGPS / 極東アジア / テクトニクス / サハリン中央断層 / シホテアリン断層 / コマンドルスキー島 / 広帯域地震観測
研究概要

14年度は、南サハリンでの臨時地震観測を実施した。DATによる連続観測点を6点設置し、データロガーによるトリガ方式の観測点を4点設置した。観測の保守等は、共同研究者のサハリン海洋地質学地球物理学研究所のアレクセイ・イワシェンコらにより行われた。その結果、ユジノサハリンスクを縦断するサハリン中央断層の西側の地震活動が活発で、東側ではほとんど地震は発生していないことが明らかになった。この断層は、地質学的・地形学的調査から、活断層であることが認められているが、地震学的にも確認できた。この観測は、DATを中心にして、冬季間においても5点の連続観測を継続している。この断層の変位を明らかにするために、東西横断のGPS観測測線を、18点の基準点で形成した。その1回目の観測を秋に行った。これらは、引き続き、毎年継続され、現在の変位速度を明らかにする予定である。ウラジオストックの応用数学研究所のゲラシメンコらとの共同で、沿海州シホテアリン断層をはさむ6点からなるGPS観測網を展開し、3台の受信機による、1-2ヶ月の繰り返し観測を始めた。また、この地域での広帯域地震観測の観測点として、天文台との交渉を進め、その許可をもらい、次年度からの観測の下地を作った。ハバロフスク州でのGPSおよび広帯域地震観測の可能性を交渉したが、この地域の場合、観測許可は中央官庁により行われるため、現在申請中である。カムチャッカでのGPS観測は、8箇所において、順調に進められた。カムチャッカの共同研究者である、バシャロフ、ゴルディエフを招聘し、それらのデータ解析と共同で進めた。コマンドルスキー島の太平洋プレートとほぼ同じ変位速度が得られ、この島のテクトニクスを考える上で、重要な結果を得ることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tamura M., M.Kasahara: "Proceedings of Symposium on Tectonics and Ore formation in western margin of Pacific"Seismicity on the southern part of Sakhalin. 12-15 (2002)

  • [文献書誌] 笠原稔, 丸山保洋, 高橋浩晃, 他: "GPS連続観測によるカムチャッカ地域の地殻変動-オホーツクプレートの存在?-"地球. 25・1. 15 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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