研究課題
基盤研究(A)
1.観測航海の成果今年度は、太平洋マニヒキ海台および西太平洋フィリピン海マリアナトラフの観測研究を実施した。マニヒキ海台では米国による観測研究航海(14年4月)に、玉木の指導する学生1名が参加した。マニヒキ海台は、中生代に中央海嶺三重点と高温異常マントルとの相互作用により形成されたと考えられるが、まだその成因に不明の点が多く、15年度に本研究グループから複数の研究者が参加する予定の海洋研究所白鳳丸によるマニヒキ海台研究航海により引き続き研究を実施する。マリアナトラフでは、観測船「かいれい」により同トラフ上部マントル構造を求めるための電磁気探査を実施し(15年11月)、野木が参加し、、現在データを解析中である。2.国際共同研究インターリッジの企画参加による成果玉木、石橋がインターリッジ次期10か年計画作成ワークショップ(14年6月、独ブレーメン)に参加、玉木、蒲生がインターリッジ運営委員会(14年9月、イタリア)に参加し、次期インターリッジ10か年計画策定にたずさわった。特に、玉木は、同運営委員会委員長として、会議の議長をつとめ、計画をまとめるのに主導的役割を果たした。また、本科学研究費から2万ドルを、インターリッジ分担金として、インターリッジ事務局に支払い、インターリッジ計画維持運営に貢献した。インターリッジ主催南西インド洋海嶺シンポジウム(14年4月、英国)に藤本、山田が出席し、同海嶺に関する日本の研究グループの成果の発表・議論を行った。山田は、同シンポジウムのプロシーディングに海底地震計観測による結果を投稿した。また、インターリッジ理論学習会(14年9月、イタリア)に大学院生1名を派遣し、中央海嶺熱水化学研究の最前線の学習をさせた。3.国際研究集会参加米国地球物理学会秋季大会(14年12月)に岡村、中西以下7名(うち5名は大学院生)を派遣し、日本の関連する各プロジェクトの成果発表を精力的に行った。また伊豆・小笠原・マリアナ弧特別国際国シンポジウム(14年9月、ハワイ)に大学院生2名を派遣し、本研究グループのマリアナトラフに関する研究成果の公表・議論を行った。
すべて その他
すべて 文献書誌 (7件)