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2002 年度 実績報告書

ケニアリフトにおける新第三紀環境変遷史:類人猿から初期人類に至る進化史への貢献

研究課題

研究課題/領域番号 14253006
研究種目

基盤研究(A)

研究機関島根大学

研究代表者

澤田 順弘  島根大学, 総合理工学部, 教授 (80196328)

研究分担者 兵頭 政幸  神戸大学, 内海域機能教育研究センター, 教授 (60183919)
板谷 徹丸  岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (60148682)
三瓶 良和  島根大学, 総合理工学部, 助教授 (00226086)
田中 里志  京都教育大学, 教育学部, 助教授 (00252536)
仲谷 英夫  香川大学, 工学部, 教授 (20180424)
キーワード人類進化 / 東アフリカ / 中新世 / 放射年代 / 古地磁気年代 / 地球環境 / 洪水的火山活動 / 地球化学
研究概要

本年度は以下の研究を行った。
ツゲン・ヒルズにおいて、最初期の人類化石であるOrrorin tugenensisを産するルケイノ累層のK-Ar年代と古地磁気層序年代測定を行い、その年代を5.7-6.0Maとし、公表した。この初期人類の棲息環境を明らかにするため、ルケイノ累層の地質調査を行い、地球化学的研究のための堆積岩・古土壌試料を採取した。ルケイノ累層下部にクロンC3An.1nからC3rへと変わる時期の堆積岩が連続的に見られることから、地磁気反転の実態とそのメカニズム解明のためにそれらを採取し古地磁気測定を予察的に行っている。
人類進化にとって重要な化石である15MaのNacholapithecusを産するナチョラ地域と、9.5MaのSumburupithecusを産するサンブル・ヒルズ地域、および層準的に類似したナカリ地域において古類人猿の棲息環境を明らかにするために、詳細な地質調査が行われた。また詳細なK-Ar年代と古地磁気層序年代を明らかにするために試料を採取し、測定の準備を行うとともに、一部は測定に入っている。
ケニア・リフト全域にわたって中期中新世洪水性ホノライト-トラカイトについて地質調査が行われた。特に、Elgeyo Escarpment、ツゲン・ヒルズ、Tangulbeiにおいては高度差数100mにわたって柱状図を作成した。これらの火山岩類について地球化学的研究、K-Ar年代と古地磁気層序年代測定のための試料を採取し、現在、顕微鏡記載とXRFによる主成分・微量成分分析を行い、K-Ar年代測定のための鉱物分離と古地磁気測定の準備を行っている。
2002年9月、ケニアで開催された国際ワークショップ[From Samburupithecus to Orrorin : Origins of Hominids, Geological and Palaeontological Background]を組織し、成果の一部を発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sawada, Y., Pickford, M., Senut, B., Itaya, T., Hyodo, M.ほか: "The age of Orrorin tugenensis, an early hominid from the Tugen Hills, Kenya"Comptes Rendus. Paleovol. 1. 293-303 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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