研究分担者 |
高橋 耕一 信州大学, 理学部, 助教授 (80324226)
工藤 岳 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (30221930)
寺島 一郎 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40211388)
東 正剛 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (90133777)
鈴木 英治 鹿児島大学, 理学部地球環境科学科, 教授 (10128431)
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研究概要 |
本研究は,環境の恒常性の高い熱帯山地林を対象に,多様な生活形にまたがる葉・シュート特性の適応を観測・解析することを目的としている.本年度は,西ジャワの熱帯山地林を中心に,また屋久島の暖温帯林を比較対象として,以下の調査・測定をおこなった. 1.ハリムン山の調査地において,マーキングによって葉の動態の追跡調査を引き続き実施した.また,葉齢の既知の個葉についてサンプリングを行い,面積・湿重量・乾燥重量・窒素含量・クロロフィル含量の測定を実施した. 2.全選定対象種について,さまざまなサイズ(地上高5mまで)の個体を採集し,アロメトリー解析を実施した. 3.同調査地で,隔週間隔で2000年より継続されている落葉のトラップサンプルを,植物種ごとに分別し,栄養塩分析を実施した.土壌・樹皮表層と,オオタニワタリ類のような落葉集積型着生植物の基部腐植有機物について,栄養塩組成を分析するとともに,株内の土壌動物群集を調査した.なお,栄養塩の分析のために,共同研究者のRahajoe博士を1ヶ月半の間札幌に招へいした. 4.暖温帯照葉樹林における比較のために,鹿児島県屋久島において,海岸林,中部照葉樹林,上部照葉樹林を対象に,常緑・落葉の樹木・低木・草本の個葉のサンプリングを行い,葉面積,葉面積重,葉の炭素・窒素含有量の測定をおこなった. 5.インドネシアとの共同調査であるため,研究目的と個別課題の年度毎の打ち合わせを日本側研究代表者(甲山)とインドネシア側代表者(Herwint Simbolon)の間で実施した.そのためにSimbolon博士を短期招へいした.
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