研究分担者 |
植村 和彦 国立科学博物館, 地学研究部, 室長(研究職) (50000138)
朝川 毅守 千葉大学, 理学部, 助手 (50213682)
寺田 和雄 福井県立恐竜博物館, 研究員
奥田 昌明 千葉県立中央博物館, 生態環境研究部, 研究員 (10311383)
山田 敏弘 国立科学博物館, 地学研究部, 研究官 (70392537)
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研究概要 |
1.平成16年度は,チリ南部プンタアレナス周辺地域で第三紀植物化石及び花粉資料の収集を行うと共に,奥田は,フェゴ島のアルゼンチン領において,湿原ボーリングと表層採集による花粉資料の収集を行った。チリでの現地調査は,西田,植村,寺田,山田,及び海外共同研究者のHinojosaの計5名である。また,現地協力者としてMiguel Rancusiが参加した。アルゼンチンではウシュアイアにある極地域研究所のJorge Rabassaとその学生3名による調査協力を得た。航送した採集標本は平成17年度始めまでに到着予定である。 2.現地調査は西田他が平成17年1月13日から2月10日までチリで,奥田が2月6日から23日までアルゼンチンで行い以下の資料を採集した。 (1)Dorotea近郊の始新世植物化石:新層準を発見し葉化石154点と材化石118点を採集した。 (2)Las Minasの漸新世-中新世植物化石:葉化石131点と材化石20点を採集した。 (3)San Sebastianの中新世植物化石:新層準を発見し,葉化石196点,材化石20点を採集した。 (4)フェゴ島の花粉資料:湿原コア及び表層花粉資料200点を採集した。 3.平成15年度の採集標本は15年5月に到着し,分担して研究中である。16年度採集品は到着次第,研究に供する。朝川と矢部は本年度現地調査には参加せず,国内で共同研究を行った。 4.採集品の研究成果は今後逐次発表するが,平成16年度は研究発表欄のような論文と学会発表を行った。西田と寺田は材化石の研究を,中国における白亜紀から第三紀の材化石研究と対比しながら行っており,その成果の一部も発表した。また,海外共同研究者のHinojosaは,本研究課題による採集品をもとに2編の論文を公表した。
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