研究分担者 |
山口 征矢 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (70114220)
長島 秀樹 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (10087570)
神田 穣太 東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (60202032)
北出 裕次郎 東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (50281001)
平譯 享 国立極地研究所, 助手 (70311165)
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研究概要 |
平成16年6月に東京海洋大学楽水会館において,成果報告のためのシンポジウムを実施した.7月および10月には16年度南大洋航海の準備のため「海鷹丸」の練習航海に石丸,茂木らが乗船し,多段開閉式中層ネット,カイトトロールなどによる試験採集と観測機器のテストを行った.南大洋における研究航海はケープタウン-フリーマントル,およびフリーマントル-メルボルンの2レグで行い,延べ31人の研究者,大学院学生等が参加した.主調査海域のリュツォ・ホルム湾沖およびウイルクスランド沖では深層水の形成機構や挙動,表層生態系と海洋環境との関係,中深層生態系の解明を主テーマとして,ADCP,CTD等による海洋観測と,水中光学的測定,表層性動植物プランクトン,仔稚魚の分布,基礎生産力測定,多段式開閉ネットによる各層生物採集等を行った.また,リュツォ・ホルム湾沖では,昭和基地と呼応したエアロゾルの観測を行い,観測海域に至る各航路上では,連続プランクトン採集器(CPR)の曳航を行い(Graham Hosie氏担当),オーストラリア南極局の「オーロラオーストラリス」や「しらせ」によるCPR採集と呼応した,プランクトン群集の変動と海洋環境の長期変動との関係解明のための試料採集を行った. 16年度航海で取得したデータ,試料については,解析が始められたところであり,当面は12月に開催予定の極地研究所シンポジウムでの発表を予定している.14年度航海の成果の一部は昨年度の極地研シンポジウム,魚類学会等で発表し,また数編が投稿中であるが受理されるには至っていない.6月に海洋大でシンポジウムを開催予定している.
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