研究課題
基盤研究(A)
平成14年度は互いに該当対象植物の現地標本館での標本調査と野外での調査、採集に努力した。8月18日〜29日、星良和と鈴木(研究協力者)はロシア連邦著名の標本館、エカテリンブルグ市ロシア科学アカデミー植物園の標本を調査し、広義キク属絶滅危惧種の多くの基礎データーを得た。また、ウラル山脈中央部にロシア科学アカデミーの協力を得て、広義キク属を野外調査、採集を行い、広島大学に持ち帰った。また、9月1日〜9日、近藤勝彦と國府方吾郎はロシア連邦、オーレンブルグ国立教育大学にて標本調査を進めるとともに、ウラル山脈南部で野外調査を進め、広義キク属の絶滅危倶種を調査採集して日本に持ち帰った。9月1日〜12日、小倉久和教授と船本常男助教授を中国天山山脈に派遣し、ユキノシタ科各属、同地が起源といわれるユリ科ネギ属植物を調査採集し、日本に持ち帰った。9月23日〜30日、近藤勝彦と木庭卓人助教授は中国甘粛省蘭州市郊外にでかけ、広義キク属の狭義アジャニア属とタナセタム属とユリ科ネギ属を調査採集して日本に持ち帰った。それら持ち帰った植物個体と種子は組織培養化し、大量増殖と遺伝子保全を試みつつ、一部を分子系統学研究用にDNA抽出用、染色体を分子細胞遺伝学用材料にするよう進めている。一方、9月23日〜30日、モスクワ国立大学Pavel Zhmylev助教授がユーラシア大陸と日本列島共通のユキノシタ属の研究、9月23日〜10月23日、モスクワ国立教育大学Irina V.Tatarenko博士がラン科の研究、12月2日〜9日、中国中国科学院植物研究所張大明教授がユリ科ヤブラン属、ジャノヒゲ属の研究、3月20日〜30日、モスクワ国立教育大学N.1.Shorina教授が日露に共通のシダ類絶滅危惧種の研究のために来訪し、共同研究を進めるための材料を採集して持ち帰った。一部すでに研究材料に供している。
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