研究分担者 |
日詰 雅博 愛媛大学, 教育学部, 教授 (30116967)
小倉 久和 岡山大学, 教育学部, 教授 (00123232)
木庭 卓人 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (40170302)
船本 常男 昭和薬科大学, 助教授 (90199414)
國府方 吾郎 国立科学博物館, 筑波実験植物園, 主任研究員 (40300686)
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研究概要 |
本年度最大規模の調査を、8月27日〜9月5日の間、日本側近藤勝彦教授(広島大学)、出口博則教授(広島大学)、木庭卓人(千葉大学)、船本常男助教授(昭和薬科大学)、Aleksandra P.Zhmyleva(広島大学大学院生、ロシア出身)、そしてロシア側I.V.Tatarenko(モスクワ国立教育大学)、Sergey Smirnov(バルナウル国立大学)ならびにバルナウル国立大学植物学科大学院生2名で、ロシア連邦シベリア南部からアルタイ山脈の広域にわたって広義キク属(Achillea, Anthemis, Dendranthema, Pyrethrum, Tanacetum等)、コンギク類(Aster, Heteropappus等)、ユリ科(ユリ属、ネギ属)、ユキノシタ科(ユキノシタ属、ウメバチソウ属、ネコノメソウ属)、ラン科地生ラン各種、キンポウゲ科、スミレ科スミレ属(パンジーの原種)、マツ科マツ属、カラマツ属、バラ科シモツケ属、蘚苔類を中心に、その他日本フロラ関連植物の多くの科、属、種を探索、収集、日本に持ち帰り、栽培に入り今後の研究材料なるように保管した。栽培ギクの起源といわれているDendranthema zawadskiiに大きな変異が見られるので、慎重にかつ可能な限り、遺伝的多様性を収集した。また、世界レベルで超絶滅危惧種のBrachanthemum titoviiを調査、採集することができ、日本に持ち帰り、増殖系の確立に成功した。蘚苔類のなかに新種をいくつか発見した。また、1月31日〜2月9日、ロシア側研究者としてI.V.Tatarenko(モスクワ国立教育大学)とNina M.Derzhavina(オリヨール国立大学)を日本に招へいし、関連シダ植物を多種調査、採集し、ロシアに持ち帰った。昨年度引き続き、研究室内染色体研究、分子細胞遺伝学的特性評価を進めることができた。
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