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2004 年度 実績報告書

バイカル湖の物質負荷・循環過程が駆動する巨大湖の生物生産・生態変動システム

研究課題

研究課題/領域番号 14255015
研究機関京都大学

研究代表者

杉山 雅人  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (10179179)

研究分担者 渡辺 泰徳  立正大学, 地球環境科学部, 教授 (20112477)
佐藤 泰哲  山形大学, 理学部, 教授 (60007177)
三田村 緒佐武  滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (50030458)
三村 徹郎  神戸大学, 理学部, 教授 (20174120)
田中 祐志  東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (90207150)
キーワードバイカル湖 / 物質循環 / リン酸代謝 / 生物群集密度 / セジメントトラップ / 沈降粒子 / 付着藻類 / 栄養塩
研究概要

2004年6月6日〜6月18日と2004年10月15日〜10月29日の2回に渡ってロシアに渡航し、バイカル湖の調査を行った。リストビアンカ周辺ならびにバルグジン湾で各種の生物・物理・化学観測を実施した。本年度の調査で、2002年から始まった本研究の中で初めて、沈降粒子と湖水温について5ヶ月に渡る長期連続観測に成功した。この長期連続観測の結果、バイカル湖では6月から10月にかけて複数回の深層水湧昇が起こっていたことが分かった。湖上の風速と風向が深層水湧昇の発生に影響していると考えられた。沈降粒子束は水温の変動とともに大きく変化した。最も沈降粒子束の大きかった7月下旬の値は、最も小さい期間であった10月上旬のそれの8倍に相当していた。生物活動の季節による大きな変動が示唆された。
2004年9月17日〜20日開催の日本陸水学会第69回大会で課題講演「巨大湖における物質循環と生物生産」(コンビーナー:杉山雅人)を開いた。ここで研究代表者・分担者・海外共同研究者による計10件の講演を行って、現在までに得られた「沈降粒子束・光合成と尿素分解活性・一次生産に対する栄養塩制限・水草のリン酸吸収・底生付着微生物の分布と生産・プランクトン群集の水平-鉛直分布・植物プランクトンの増殖-摂食損失速度・温度躍層崩壊・栄養塩濃度の長期変動・微生物群集構造と水質」に関する研究成果について報告した。これをもとにバイカル湖研究の現状と将来について議論した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 海と湖の化学-微量元素で探る2005

    • 著者名/発表者名
      杉山雅人ら
    • 総ページ数
      560
    • 出版者
      京都大学学術出版会

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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